【値上げ時代の本体抑えめ】Thunderbolt SSDならMacの外付運用が再びアリかもな理由
こんにちは。Appleユーザー歴27年 !YouTubeチャンネル「Appleが大好きなんだよ」(外部リンク)管理人のダイスキ(大好きさんと呼ばれているので)と申します。
ここ最近円安や材料高の影響もあってパソコン関連は値上げ傾向にあります。AppleのMacintoshも例外ではありません。オーダーの際のストレージ容量など価格に直結するため頭の痛いところです。しかし内蔵SSDの高性能さゆえにその恩恵があるのも事実です。ところが最近は外付けのストレージも性能がかなり上がってきたので作業ディスクを外付けにしてしまうのもありかなと思い直しています。
<背景>
かつてMacユーザーは本体よりも外付けのメディアを作業ファイルにすることも多かったです。90年代などはMOという外部メディアが作業ディスクに使われていた名残でHDDを作業ファイルに入れ運用する人も多かったです。
しかしここ5年くらいは内蔵SSDの高速化や大容量化で利便性が上がって、ここ3年くらいは私の場合はMacの内蔵SSDを4TBにするなどで快適性を重視してきました。
<外付けストレージの現状>
(1)外付けHDD
どんなに速いものでも255MB/sくらいしか出ないので作業用としての速度はSSDが圧倒。いまやアーカイブ用バックアップが用途の主体。
(2)外付けSSD
いくつか使ってきましたが作業用のディスクとして問題点は
1.速度の問題
SATA規格だと速度の上限が6Gbps(約750MB/s)
USB-Cだと速度の上限が10Gbps(1250MB/s)
※その上の規格もなくはないがMac側の対応や対応SSDが少ない
私の用途で1番多い動画編集においては、SATA規格でも1080p動画の編集であればこの範囲でも滞る瞬間は少ないですし、もちろん一般文書や2Dグラフィックなら十分できます。しかし4K以上の動画編集になった時もたつきなどが出てくるため高速のSSDが必要と感じます
2.使っていると低速化する
USB-CやUSB-A接続では読み書き速度が次第に低下していきます。
3.接続の問題
初期のUSB-C端子はMacでもやや緩い傾向があり作業中に抜けてしまう怖さがありました。
4.見栄えの悪さと煩わしさ
外付けはMacBookを持ち出す場合の荷物や余計な機器というスマートさに欠けるのはあります。
そんな背景もあり外付けを作業ディスクにするのは少し積極的になれないものでした。
<しかし最近は性能の進化が目覚ましい>
ここ1、2年くらいでThunderbolt接続のSSDケースがだいぶ増え、中身のM.2のSSDも安価な方向にきてる感じです。
私が使っているものは中身のSSDの理論値が読み込み書き込み3500MB/s
ケースに入れた状態で実測値2500MB/s前後出ます。
内蔵に比べ速度は半分くらいですが一般的な基準としては高い速度です。
<データ書き込み>
4.96GBのフォルダを書き込んで計測しました。
・Thunderbolt SSD: 2秒90
・サンディスクUSB-C:6秒42
・サンディスクSATA: 13秒98
<4K動画の編集作業に使ってみた>
結果として4K動画の編集には十分使えます。そしてレスポンスの遅さを感じる瞬間は殆どなかったです。あえていうならAirDropでMacに飛ばしたファイルをSSDに持っていく時にすこしタイムラグがあったくらいです。(あくまでも内蔵内の移動に比べ)
・実測例
13分程度の4K動画をFinal Cut Proでレンダリングと書き出しの時間を計測しました。
・内蔵SSD: レンダリング2:29 書き出し:9:50
・Thunderbolt SSD: レンダリング2:38 書き出し:9:46
・サンディスクUSB-C:レンダリング2:43 書き出し:9:59
・サンディスクSATA: レンダリング2:53 書き出し:10:12
という結果で内蔵に引けを取らない実務能力が確認できました。USB-CやSATA規格の場合内蔵とはそれなりに差が出ていきます。尺が長くなればなるほど差が出ていくでしょう。
また、気になる発熱ですが、熱は出るは出るけど作業中に気になるほどではないほんのり暖かい感じです。
<まとめ>
以上のような感じなので外付けで作業も可能かなと思い始めています。低速化防止機能のTRIMはThunderbolt接続ならmacOS Monterey以降自動になっているようです
※USB-CもMonterey以降自動のようですがフォーマットやUSB-Cの規格条件が細かいのでハズレを引く可能性があるため、ズボラな人ほどThunderboltの方が楽です。
そしてMac購入時の内蔵SSDはカスタマイズ費用が高いので動画編集をやる方で1TBくらいが良いかと思っています。(事務処理やや2Dグラフィックまでは512GBでもいいかも)
工夫として
・写真や音楽のファイルはライブラリを外付け指定
・iPhone/iPadバックアップはiCloud主体
が必要にはなってきますがその分引っ越しが楽というメリットもあります。
このように本体容量抑えめで外付けを作業ディスクにする運用も再びアリなのではということで私自身は1TBのM.2 2280とケースを別々に購入し合計で29000円くらいでしたので、内蔵で1TB増やすよりも安上がりになっています。USB-C接続にはないメリットがThunderboltにはありましたので、ここ3年ほど陥っていた内蔵至上主義を改めた考え方になりつつあります。
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