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【橋本市(高野山エリア)】古代から飼われてきた家畜動物「カイコ」を飼ってみよう

田中寛人地域のあしもとマイスター(橋本/高野/かつらぎ/九度山)

明治時代~昭和初めまでは、和歌山県内各所でカイコを育てる「養蚕業」、その繭からシルクの原料となる生糸を紡ぐ「製糸業」が行われていました。

橋本市内でも実際に行われていたとの声を地元の方から確認しています。

ちょうど今カイコの幼虫の生育時期なので、筆者の手元には幼虫が居ます。エサさえ確保できれば飼いやすい昆虫なので、飼いたい方がおられたらお分けしたいと思っています(筆者は昆虫の有用成分や機能性を研究している国の産学官連携協議会のメンバーでもあります)

カイコの一生を観察したあとは、繭から紡ぎ糸をとったり、実際の絹糸(シルク)に触れてみて、天然繊維や養蚕業の学びにつながれば幸いです。

また、カイコの糞で染色しているユニークな方もいます。(クワの葉しか食べないので、植物染め扱いで染色可能)

現在の大きさ 

1.3cm(写真のもの。6cmくらいまでどんどん成長します)

飼い方

参考HPを紹介しますので、ご確認の上お申し込みください

小山市立博物館HP

東京農工大学HP

しかはま自然観察会のらえもんHP

日本絹の里HP

怖がらなくても大丈夫

・カイコは餌が無くても逃げることはないので、容器を密封する必要はありません。

・成虫(蛾)になっても飛びません

エサについて

エサはクワ(桑)の葉です。

街中、河原、公園等に生えています。農地の無い橋本駅前にも野生化したクワが生えていました。

・ビニール袋に入れて冷蔵庫で保管すると1週間位は保存できます。 

・雨の日に摘んだクワ葉や朝露に濡れたクワ葉はできるだけ使わず、使わないといけない際は表面の水気を拭いてからカイコに与えてください

・カイコは小さい時は食べる量は少ないですが、大きくなると大量に桑葉が必要になります。※飼う前に先にクワの葉の確保先が必要です。

・カイコは一生のうちに約100gのクワ葉を食べます。

・クワ葉は毎日与える必要があります。人間と違って睡眠をとることなく、夜中も桑を食べ続けます。

お申し込み先

saikoro3+news@gmail.com(田中)

※たくさんお渡ししてもエサの確保に困ると思うので、5匹~10匹の間でお選びください。

※先着50匹まで

※お代は頂きません

※お渡しできる時間帯は都合上「早朝・朝方」になります。橋本市内の方には直接持っていきます。

※昔カイコの飼育をしていた道具が残っていたら自身の飼育にも使ってみたいので、そんな方もご連絡ください。

地域のあしもとマイスター(橋本/高野/かつらぎ/九度山)

和歌山県高野町在住。現場のフィールドワークを通してその土地ならではの地域資源を掘り起こし、地域づくりにつながる高付加価値商品開発や体験プログラムの企画造成支援や実践を行っています。そのスキルも活かして皆さまのまだ見ぬ和歌山県をお届けしていきたいと思っています。民俗学と発酵と和の薬草と昆虫食と染色のイベントもしています。社会教育士 (橋本市/高野町/かつらぎ町/九度山町 担当)

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