家事に正解はある?元家政婦が家政婦研修で習った一番大切なことをこっそり教えます
家事は、正しい方法できちんとやらなければいけないと思っていませんか?そして、家事がうまくできなかったり苦手だったりすると落ち込むこともありますよね。でも、家事の正解っていったい何でしょう?今回は、元家政婦の私が家政婦研修で教わった「家事の正解」についてのお話をしたいと思います。
大切なのは「正しい家事」ではなかった
家事代行は、今でこそメジャーになってきましたが、私が家政婦を始めたころは今ほどは一般的ではありませんでした。また、私はハウスクリーニングや家事代行などと違い、昔ながらの家政婦事務所といったところに家政婦として所属。最初に受けた家政婦研修が今でも忘れられません。
「正しい家事のやりかた」や「家政婦のありかた」などを教えてもらえると思っていたら、実際はそうでもなかったのです。ひととおり、掃除や洗濯などの実務をこなし、やりかたを見てはいただきました。しかし、「これに気をつけなさい」と注意されたのは意外なことだったんです。
それは、「正しく家事をするよりも、そこのお宅の家事のやりかたに合わせるのが大切」ということでした。
正しいやりかたはあるが正解はないに等しい!
「正しい出汁の取りかた」とか、「正しい雑巾の絞りかた」など、「家事の正しいやりかた」は、あるにはあります。でも、今はおいしい顆粒出汁もあれば、ウエットシートでお掃除をする場合だってありますよね。
クリームシチューをカレーのようにご飯にかける家もあるし、しょっぱい卵焼きの家も甘い玉子焼きの家もある。それがそこの家庭のやり方なのですから、その家ではそれが正しいのです。
家政婦はそのお宅に入って、家事を代わりにやるのが仕事。だから、そこの家のやりかたこそが正解です。「本当は違うやり方のほうが効率がいいのにな」と思っても、その家の人が「このやりかたでお願い」と言えばそっちが正しい。ですから、家事の正解はひとつではなくいくつもあり、ないに等しいものなのです。
各家庭ごとのやりかたがあっていい
たとえば、掃除の際の正しい換気は、掃除機をかける前ではなくかけた後です。ですが、「窓をしめたまま掃除機をかけるのはどうしても気持ちが悪い。窓を開けながら掃除をしたほうがスッキリする」と思うならそれでOK。
自分の家なのですから、自分が「このやり方の方が心地いい」と思うものを優先していいでしょう。
ただし、塩素系の洗剤と酸性の洗剤を合わせるなど、危険な行為は除きます。洗剤や掃除用具の禁止事項を守ることは大切ですよ。
自分が「いいな」と思うことだけ取り入れてください
正しい家事のやり方はないに等しいと書きましたが、私は「プロ主婦ライター」として、これからも正しい家事や効果的な家事についてを紹介していきます。読んでくださるみなさんは、いいなと思うことや、できそうと思うことだけを取り入れてくだされば大丈夫です。
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