『遊戯王』作者の高橋和希先生、キャラクターに政権へ攻撃的な発言をさせて炎上。謝罪へ
漫画『遊☆戯☆王』作者の高橋和希先生が7月15日、自身が運営するインスタグラムのアカウントで同作の登場キャラクターに政権へ攻撃的な発言を行わせて炎上。翌16日に謝罪を発表しました。
「今の売国政権で日本の未来は大丈夫かと思うわ」
高橋和希先生は自身のインスタグラムアカウント「@studio_dice」にて、商品の紹介にあわせて選挙用にアレンジした王様イラストを7月15日に公開しました。
ところがそのイラストを紹介する文章内で「本当に今の売国政権で日本の未来は大丈夫かと思うわ!ヤバイ〜〜!!」と発言。
さらにイラスト内のキャラクターにも「独裁政権に未来は暗黒次元(ダークディメンション)!」、「ホント…日本て住みづらくなっちゃった…」とのセリフを喋らせた結果、炎上しました。
同投稿には「何処の政党がどうとかキャラクターに主張させるのは違うと思います」、「こんなコメント付きのイラストは見たくなかった」、「キャラに言わせるような発信は何か違うよなあと思いました」とキャラクターに政治的発言をさせることにがっかりしたとのコメントが多数寄せられています。
キャラクターに政治的表現をさせてしまった事をお詫び
ファンからの反応を受け、高橋和希先生は翌16日に謝罪を発表しました。
この謝罪により、炎上は収まっていくものと思われます。
キャラクターによる政治的表現よりも、攻撃的な発言が炎上の原因では?
今回の炎上事件、キャラクターに政治的表現をさせてしまったことが問題だとされています。
たしかに自分の好きなキャラクターが、現実世界では自分と異なる思想を持っているとなるとファンの心境としては複雑だと思います。それは寄せられたコメントを見てもわかることでしょう。
好きな人に自分の思想を否定されたようで、ショックを受けるのだと思います。
ただ、筆者はキャラクターの政治的表現というよりも、その内容に問題があったことが炎上した一番の理由ではないかと考えます。
たとえば「Aという理由があるから政党Bを支持します!」という意見であれば、高橋和希先生の考えのひとつとして受け入れられる可能性はあります。
けれども今回の表現は「売国政権」、「独裁政権」という攻撃的な発言です。同様の思想を持つ活動家の方たちは喜ぶかもしれませんが、一般の人たちからすると「突然、何?」との驚きが先にきて共感されません。
そして意見については賛同・反対も表明できますが、多くの人は攻撃的な発言には賛同できません。さらにそれが原因で炎上した場合に、擁護することも難しくなります。
野党の応援、もしくは現政権への批判について、もう少し違う表現ができたのではないかと思います。そう考えると、燃えなくていいところで燃えたとても残念な炎上事件でした。
7月16日20時49分修正
政治的な憎悪からくる発言を「政治ヘイト発言」と表現していましたが、一般的に使われておらず、伝わりにくい表現でしたので「政権へ攻撃的な発言」に修正しました。お詫びして訂正致します。