【新宿区】手に持って感じる、器との相性。毎日の食卓が楽しみになる食器と出会おう!
お店について
JR飯田橋駅から神楽坂を上ること約5分。和食器のお店、丸岡陶苑さんをご紹介いたします。
神楽坂という町の、和のイメージを彷彿とさせる店舗の佇まい。ショーウィンドウには季節ごとの飾り物があって、通りがかりに外から眺めるだけでも目を楽しませてくれます。
食器だけでなく、飾り物や気の利いた雑貨も並んでいるので、いろいろと目移りしてしまいます。
店主の岡﨑さんにお話を伺うことができました。丸岡陶苑さんは創業明治25年。岡﨑さんは4代目になるそうです。
いろいろな器を取り揃えるなかで、大切にしているのは「お料理の邪魔をしない、盛り付けて綺麗にみえる器」とのこと。
美食のお店が数多く立ち並ぶ、神楽坂の街に寄り添った心遣いだと感じました。
そうかと言って、格調高いものばかりではなく、小さな子どもが思わず欲しくなるような、可愛らしい食器もあります。
手に持って初めてわかる、持ち心地
「高価な作家もの、廉価な機械もの、それぞれの良さはありますが、その中間にいる職人ものの良さをお伝えしたい」と岡﨑さん。
例えば、ご高齢の方から「どんぶりが重く感じられて、最近使わなくなってきた」というご意見を知った職人さんが、軽目の丼を作られたそうです。
見た目はいわゆる普通の丼のようですが、実際に手に持ってみると予想以上に軽く感じました。これなら力を入れずに気軽に使えそうです。
使う人の使い心地を考えて、ものづくりに生かす。今を生きる職人さんの心意気を感じます。
職人もの、の将来は…
今をときめく職人さんが活躍される一方、職人さんの高齢化がすすみ、後継者がいないという作品も陳列されていました。
上記の箱根細工のミニチュアは、当主のお母様の時代から取り寄せているそう。見ているだけでも心が安らぎます。
こんな素敵な作品も、箱根では最後のお一人の職人さんが作っておられるそうです。
自分に丁度良い器と出会いたい
同じ柄でも、容量の異なるお茶碗もありました。食べたいご飯の量も各自で異なる時代。容積で決めるのも良いですが、「この器に盛れば丁度いい分量を食べられそう」と想像できるのは、手に取って選べばこそではないでしょうか。
この3年間は、触れることに躊躇する時代でした。今後も感染症対策について油断してはいけないかもしれません。
それでも、実際に手に持ってみて、触れてみて、自分と相性の良い器を探し出す楽しみを味わいたい。
丸岡陶苑さんは、そんな喜びを与えてくれるお店です。
神楽坂上 丸岡陶苑
【住所】東京都新宿区神楽坂3-6
【電話番号】03-3269‐00675
【営業時間】火~金:10時~19時
土曜日:11時~18時
日・祝:12時~18時
【定休日】月曜日
※詳細は店舗ホームページをご確認ください