【泉佐野市】本物の “隠れ家カフェ”。本気でくつろぎたい時「蔵のカフェ 」で音楽とベトナムコーヒーを
“隠れ家カフェ” “隠れ家レストラン”などという言葉を頻繁に耳にするようになりましたが、本物の“隠れ家カフェ”ってきっとこういう場所のことを言うのではないでしょうか。
今回は、本気でくつろぎたい時におススメのカフェをご紹介します。
蔵を改装し、カフェにしたお店「蔵のカフェ むくのき」。
場所は、南海電鉄「泉佐野」駅から徒歩5分、“つばさ通り商店街”の外れにあります。
草花に囲まれたアプローチの先に入口があります。紫陽花もあとすこし楽しめそうですね。
「蔵」を改装したという店内は、足を踏み入れた瞬間 深呼吸をしたくなるほどリラックスムードが漂っています。美しい旋律のピアノサウンドと木目調のインテリアが、温かみのある雰囲気を醸しだしていて、すぐそばに駅があるとは思えないほど街の喧騒から隔絶された空間がここにはありました。
落ち着く理由は、やはり「蔵」だからでしょうか。
テーブル2卓とカウンター席がゆったりと配されています。
「のんびりやっています」と店主の小林 久仁子さん。「蔵」が好きで「蔵のカフェ」を開業するのが夢だった、と話されます。
古い家具や陶器のオブジェ、可愛らしい絵本や織りものなど、店内に点在する素敵なアイテムに目を奪われ、なかなか着席することができません。
この日は蒸し暑く、汗だくで駆け込むように入店した数分前の精神状態はどこへやら。すっかり落ち着きを取り戻し、平常心で席につくことができました。
「メニューは、日によって変わるんですよ」と小林さん。
ドリンク類とすこしのスィーツ、「金山寺味噌のチーズトースト」450円(税込)などの軽食もあるそうです。
アイスコーヒーが飲みたいと思い入店したので、小林さんおススメの「ベトナムコーヒー(コンデンスミルク)」600円(税込)をオーダーすることにしました。
カウンターの中で準備をする光景もとても絵になっていて素敵です。
ふと、横に目を遣ると陶器の器も飾られていてうっとり。
「蔵のカフェ むくのき」では、不定期で「器展」なども開催しています。
ほんの5分ほどで「ベトナムコーヒー(コンデンスミルク)」が運ばれてきました。
ベトナムコーヒーとは、ベトナムの伝統的な珈琲で、日本のものとは豆の種類も、作り方も、飲むスタイルも全然違うそうです。深く焙煎した珈琲豆を独自のフィルターで抽出し、コンデンスミルクを加えて飲むため、ブラック珈琲が苦手な人でも飲みやすいのが特徴なのだとか。
目の前で抽出されるベトナムコーヒーは、その一連の流れや、ほろ苦い香りを目と鼻で楽しめるので、1杯で2度美味しい珈琲だと感じます。
「『むくのきブレンドコーヒー』は、岬町にある『ひろしげ珈琲倶楽部』さん がお店の雰囲気にあわせて深煎りしてくれた豆を使用しているんです。ハンドドリップで淹れています」と小林さん。
「むくのきブレンドコーヒー」にも興味津々です。
抽出が終わったようです。
コンデンスミルクと珈琲をスプーンでかき混ぜて…
氷が入ったグラスにやさしく注ぎます。
キンキンに冷えた「ベトナムコーヒー」が完成しました!
「ベトナムコーヒー」って“甘すぎる”イメージでしたが、こちらはオトナの苦味感じる甘さ控えめの「ベトナムコーヒー」です。コンデンスミルクの甘さと深煎り焙煎された豆とのバランスがちょうどよく、ブラック派のわたしも大満足の一杯でした。
「これも美味しいので良かったら」と出してくださったのがこちら。
デーツ(ナツメヤシ)は、美容に良いことから あのクレオパトラも愛したそうですよ。
実は、わたしも長男のカタール(W杯)土産の“デーツ”をクレオパトラ気分でちょこちょこ食べているのですが、かなり甘くてヘビーなため、いくら美容に良いとは言え、なかなか食べきれずに残ってしまっていました。ところが、この「デーツボール」はサクサクでとても食べやすい。ビスケットやココナッツが入っていて、味はキャラメルに似ています。珈琲との相性もバッチリで食べ応えもあります◎
ふら~っと立ち寄ったカフェでしたが、突然の取材にご快諾いただき、忙しい一日の合間にほっと一息つくことができました。
「蔵」の持つ独特な“おこもり感”は、どこかロウソクで過ごす冬の“かまくら”に近い気もします。
本気でくつろぎたい時、「蔵のカフェ むくのき」で音楽とベトナムコーヒーを。
【基本情報】
店名:「蔵のカフェ むくのき」
公式インスタグラム(外部リンク)
住所:泉佐野市元町3-8
Tel:072-461-0121
営業時間:13:00~17:00
定休日:月曜・火曜・水曜 / 不定休
駐車場:なし (お近くのコインパーキングをご利用ください)
取材協力 「蔵のカフェ むくのき」店主 小林 久仁子様
*記事内容は取材当時のものです。