【河内長野市】河内長野にこんな会社が!子供から大人まで楽しめる、ワークワクワク河内長野で社会勉強
河内長野の産業といえば、一般的に真っ先に林業が思いつき、その次に農業を思い出してしまうのではないでしょうか。しかし、実際にはいろんな分野の企業がたくさんあります。そういえば南海電車まつりで一般公開した南海千代田工場も、河内長野市にある工場ですね。
もうご存じの方も多いかと思いますが、11月22日から24日までワークワクワク河内長野(外部リンク)が開催されます。仕事の現場を訪問したり、製品を紹介したりトークイベントがあるという企画なので、就活をする人たちのイベントだと思いっていました。
そこで、市役所の担当者の方にお話を伺うと、それはまったくの誤解でした。就活者だけでなく、子供から大人まで、全市民(小学生未満を除く)を対象としたイベントとのこと。
ワークワクワク河内長野は、地域一体型オープンカンパニー(会社見学など)ということで、この企画で地域を盛り上げようという試みなのだそうです。
河内長野市内には、個人も含めると登記上2500の事業者がいるそうです。環境経済部 産業観光課 商工・労働係が商工会や銀行を通じてこの企画に参加してくれる事業者を募集したところ、初めに18社が集まりました。
その18社によって3回のミーティングが行われ、「市民や子供たちに自分の会社を発表しよう」ということで、今回の本番を迎えます。
市役所の担当の方によれば、このミーティングをしたことで、参加企業同士が顔見知りとなり、一種の異業種交流会のようにもなったそうです。
そうして、本業においても異業種から知恵がもらえたりと、とてもよい化学反応が生まれた。もちろん本番も大切ですが、その前の3回の会合でのやり取りの過程がすごく大事だったと担当者は言われました。
こうして11月22日から3日間のイベントが行われます。
目玉は画像にあるオープンカンパニーツアーです。これは市の所有するミニバスとジャンボタクシーを使って、市内の企業をツアー形式で回るというもの。
現在予約受付中で、13日日曜日が締め切り日です。なお、オープンツアーに参加しなくても22~24日の間で、個別に企業訪問を受け入れてくれる企業さん(外部リンク)もあるそうです。
参加企業を市内の地図で見るともちろん市内全域にあるのですが、ある特定の場所に参加企業が集中している地域がありました。それは寿町から上原西町にかけて存在する河内長野工業団地です。
1976(昭和51)年6月に完成した工業団地には、大小様々な会社や工場が密集しているので、なるほどとうなづけます。ここでひとあし早く工業団地内を散策して、ワークワクワク河内長野の参加企業がどんな所なのか、外観だけ密かに見てみることにしました。
外環状線のジョーシンの隣、寿町の交差点から工業団地内に入っていきます。ひときわ目立つ工場が見えてきました。
総合工具メーカーのTONE(トネ)さんで、ふるさと納税返礼品で大人気。また河内長野市立図書館ネーミングライツ(命名権)取得を取得し、図書館の名称が河内長野市立図書館 Supported by TONEとなるなど、河内長野市には無くてはならない会社となりましたね。
イベント開催中は、普段非公開の本社ショールームを大公開するそうです。マニアでなくても、本当に楽しみです。
TONEさんとは直接関係ありませんが、工場の目の前にトレーラーが多数駐車していました。物流会社のトランスネットさんのトレーラーのようです。
寿町交差点の道路を挟んだ南側に、日本トランスネットさんの本社があります。トランスネットさんもワークワクワク河内長野に参加している企業さんです。
TONEさんの工場から西方向に歩きます。やがて見えてきたのは参加企業のひとつ、大阪第一交通さんです。
そういえば、現在富田林彼方上地区で実証運行中の上セブン号も、大阪第一交通さんの車を使っています。
創業が60年以上で、長野営業所は河内長野市内でのシェアが80パーセントもあるとか!今回は「究極の公共交通」「地域密着の交通サービス」を紹介するそうです。
大阪第一交通さんの横には、野作第二公園があります。イベント期間中に、ツアーではなく個別で企業訪問する際には休憩にちょうど良いですね。と言いつつ、私も少しベンチで休憩しました。
こちらは参加企業のひとつ清明エンジニアリングさん。大阪第一タクシーさんの北側にある建物です。ところがあとで確認すると、野作第二公園のすぐ西隣に上原西工場があり、そちらが今回のイベント対象施設だとわかりました。
というわけで画像と実際は違うのでご注意ください。清明エンジニアリングさんは機械加工を得意としている会社で、摩擦熱で金属を接続するという独自技術を持っています。
「想像を超える創造を生み出す会社」がキャッチフレーズということなのですが、それが実際どういうものなのか、興味深いなと思いました。
野作第二公園からさらに西方向に歩きます。本当にいろんな業種の工場が隣り合わせになっているので、工場団地の名にふさわしい場所です。
参加企業のひとつ、ひげ工房さんの前に来ました。こちらでは、車いす製造メーカーで、「誰もが快適に過ごすために人に寄り添う車いす」を、オーダーメードで作っているそうです。
ひげ工房さんから道路を挟んだ反対側にあるのが、瑞穂工作所さん。実際の入り口は、この通りより1本南側のようで、これは裏口のようです。板金加工を行っている工場で、身近で生活を支える板金加工製品ができる過程が見られるそうです。気になりますね。
工業団地のもっとも西側まで来ると、吉年(よどし)さんの大きな工場敷地です。ここで道なりに南側に向かって歩きます。というわけで河内長野工業団地で、ワークワクワク河内長野に参加する企業さんの外観を散歩しました。
今回はこんな感じで歩きました。
ところで、ここまで来たときに気づきました。近くの小山田地区にも参加企業があることです。そこでもう少し歩いてみることにします。
小山田地区に行く前に、参加している企業さんがありました。フィールドジャックさんです。こちらは夏場に赤峰キャンプ場を利用したときに、立ち寄りました。
地元に密着して貢献できるアウトドアライフの発信基地を目指しているそうです。
小山田地区に行くために、赤峰トンネル方面に向かいます。
赤峰トンネルを越えて小山田地区に来ました。左手に見えるのは大阪千代田短期大学です。
千代田短期大学を西方向に歩き、東峯のバス停前に来ました。ここには中谷農園の梨の直売所がありますが、その手前の道を曲がります。
小山田コミュニティセンター・地域福祉センター あやたホールに向かう道です。
道に入るとすぐに見えてきました。参加企業の日精工業社さんです。
よく見ると、ワークワクワク河内長野のポスターが貼ってありますね。
日精工業社さんは金属の塊に加工を加え、穴をあけたり、金型や固定器具を製造しているとのこと。この技術を利用したふるさと納税返礼品も生産しているそうです。
最後は大きな敷地にある会社です。大阪千代田短期大学の隣にあるのは日本農薬の総合研究所さんです。
建物に近づこうと思いましたが、その途中が敷地の入り口になっているのでこれ以上は進めません。こんなに大きな会社が河内長野にあるのには少し驚きました。
入口から建物を撮影してみました。農作物の安定生産への貢献のために、農薬の研究に取り組んでいるという施設です。
施設内の様子も見られるそうですから、これはなかなかない機会ですね。
というわけで、参加企業さんのうち8か所を回りました。参加企業の全体の半分にも満たないのですが、どんな会社でどのあたりにあるのかの参考になればと思います。
オープンツアーの他にもいろんなイベントがあります。ここはイズミヤゆいテラスさんの会場で行われるもので、製品展示をはじめ体験プログラムやトークイベントがあります。
直接企業さんに行くのは少し面倒だと思われる方は、ゆいテラスさんに行って河内長野にある企業さんに触れてみても良いですね。
河内長野にある企業さんを知ることができる、またとないチャンスなのがワークワクワク河内長野。オープンツアーの申し込みは13日までですが、22日から24日までの開催期間中もいろいろ楽しめます。これを機会に林業や農業とは違う河内長野の姿を確認してみましょう。
河内長野市工業団地
住所:大阪府河内長野市寿町・上原西町
アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス 野作バス停下車5分
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