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【京都市東山区】初詣行ってきました! 京都の年越しの風物詩「おけら詣り」にも行列ができていました。

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 京都の年越しの風物詩「おけら詣(まい)り」が2022年12月31日から2023年1月1日にかけて東山区の八坂神社でありました。多くの参拝者が灯籠の火を縄に移して持ち帰り、明るい新年を祈りました。

 おけら詣りは薬草のオケラを燃やして邪気を払うことができると伝承されていて、参拝者は持ち帰った火で雑煮を炊いたり、神棚をともしたりすると1年の無病息災がかなうと伝わっています。現在は火が消えた後の縄をお守りとして台所に飾ることが一般的となっています。

 「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす。 おごれる人も久しからず、 唯春の夜の夢のごとし……」 これは、有名な平家物語の冒頭の句です。皆さん学校の授業でもこのんで取り上げられますよねえ! 実は、祇園精舎というのは、インドの有名なお寺なんですけども、インドの祇園精舎には当時梵鐘は無かったんですねえ! ですから諸説ありますけど、この祇園精舎の守護神である牛頭天王(ごずてんのう)を祀っていたかつての祇園社、現在のこの日本の八坂神社のことではないかともいわれています。

 さて、その八坂神社はといいますと、平安京遷都(七九四)以前より鎮座する古い社です。この地域を支配していた豪族、八坂氏の氏神だったと言われています。明治以前は、神仏習合でしたので、主祭神を牛頭天王(ごずてんのう)として、本地垂迹説に基づいて、薬師如来を仏様として奉っており、感神院祇園社となっていました。以来「祇園さん」と呼ばれ、市井の人々に親しまれているわけです。

 八坂神社とされましたのは明治維新以後、廃仏毀釈、神仏分離令が出された際、全国の祇園社が主祭神を素戔嗚尊に挿げ替えさせられ、感神院祇園社は廃寺に追い込まれてしまいます。その多くが八坂神社と改名してからなんです。現在は、全国約2300社が鎮座する八坂神社、祇園信仰神社の総本社となっています。

 さて、もともと牛頭天王というのは、悪疫を防ぐ神ですので、平安末期には、疫病の発生しやすいといわれます旧暦の6月に、疫病を鎮め退散させるため、その原因とされる、奈良時代から平安時代にかけて政治的に失脚した人々の怨霊がもたらす災いを鎮めようとした御霊会として、花笠や山鉾を出して市中を練り歩いて祈願するようになりました。これが京都の祇園祭の起源と言われています。

八坂神社(外部リンク)京都市東山区祇園町北側625

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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