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本当に『依存』は悪いことなのか?実は依存対象は沢山ある方が…

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

私は普段、精神科での外来を行い、インスタやvoicyにてHSP気質に関する発信を行なっています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)

そこで、最近こんな質問を頂きました。

「どうしても彼氏に依存してしまいます」

「依存しすぎて嫌われるのが怖いです」

なぜ、このように不安になるのかというと、「依存」という行いについてのマイナスなイメージを伴っているからではないでしょうか?

アルコール依存、パチンコ依存、スマホ依存などなど、依存とつくものを挙げればキリがないくらいですね。

しかも、思いつくワードはマイナスなイメージを持つものばかり。

これでは「依存」に対しネガティブなイメージを持っても致し方ないとも言えますね。

そこで本日のテーマは、「依存」についてお話をしていきます。

この記事を読んでほしい人

  • 依存しすぎてしまうと悩んでいる人

この記事を読むメリット

  • 依存は必ずしも悪いものではないとわかる
  • どのように依存すべきかがわかる

この記事の信頼性

  • 毎日、30人以上の精神科外来での診療に加え、インスタグラムでの5万人以上のフォロワーさんとの関わりを基に発信します

依存は悪いことなのか?

「依存」と聞くとイメージが良くないですが、実際のところはどうなのでしょうか。

実は、人は何かしらに依存して生きている生き物なんですよ。

あなたが好きなものはなんですか?

私はコーヒーやエクササイズ、映画鑑賞が好きです。

特にエクササイズを週に2、3回することによって、ストレスの発散をしているんです。

これってある意味、依存と言えるのではないでしょうか。

あなたにもきっとこのような行動があるはずです。

人によってはそれは読書だったり、料理だったり、掃除だったりそれぞれではありますが、必ず何かしらに依存しているんですね。

だから依存は必ずしも悪いものではないんです。

依存対象は沢山あると良い

人は何かしらに依存している生き物というお話をしました。

しかし、その依存対象が限定されてしまうと不幸な結果が起きたりするんです。

例えば、恋人への強い依存があり、その他の趣味や勉強、仕事などなどのことを放置して恋人のみに依存してしまうとしましょう。

その強い依存の結果、恋人は疲弊し、最悪の結果、お別れしてしまうことになるでしょう。

そういった結果の場合どうなるか?

他に依存対象がなく恋人のみに結果していると、依存対象を取りあげられると精神的に大きな不安定となりますよね。

なぜなら恋人以外にすがるものがないからです。

依存対象が恋人以外にもゲームや勉強、仕事など沢山の依存対象があったらどうでしょうか。

もちろん恋人との別れは胸が裂けるほどの辛さであるのには変わりありません。

しかし、依存対象が沢山あるため恋人という依存対象が取り上げられても、依存対象が恋人のみであった時と比べるとダメージははるかに少ないんですね。

だから依存の対象は沢山作れば作るほど良いんです。

しかし、依存の対象を作るといっても、注意すべき依存の対象があります。

依存対象は慎重に選ぼう

エクササイズ、料理、勉強、仕事といったものに依存している場合には、大きな問題はないですよね。

なぜなら社会的、身体的な問題を全く引き起こさないからです。

一方で依存対象がアルコール、薬物、パチンコといったものであればどうでしょうか。

アルコールや薬物は身体への様々な悪影響を及ぼします。

加えてその物質自体の依存性がとても強く、他の依存対象を寄せ付けなくなる場合もしばしばあります。

飲酒や薬物摂取以外の社会的生活に、支障が及ぶ可能性もありますよね。

パチンコは身体的なはっきりとした悪影響はないかもしれません。

しかしながら、ここでは詳しくは解説しませんがパチンコ自体の依存性は非常に高く金銭的なリスクも背負います。

そのことにより社会生活に支障が及んでしまう方も中にはいらっしゃいますよね。

つまりは、身体的、経済的リスクのない依存対象を沢山見つけるのが良い結論と言えますよね♪

まとめ

本日は「依存」についてお伝えしました。

いかがでしたでしょうか。

あなたは何に対して依存していますか。

決して依存は悪い行いではありませんが、依存の対象を限定してしまったり、その依存対象はしっかりと選別していきたいところですね!

この記事によってあなたの気持ちが少しでも楽になれば嬉しいです♪

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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