新たな熱帯低気圧が発生し、発達しながら北上か
低圧部が熱帯低気圧へ、その後台風へ?
タイトル画像をみると、フィリピンの東海上で大きく雲域がまとまってきており、きょう25日(火)午前3時現在、低圧部が解析されています。
低圧部とは周囲より気圧が低く、雲の循環は認められるものの、その中心付近がハッキリとしない熱帯擾乱(ねったいじょうらん)のことで、中心付近が推定出来るようになると、台風のたまご、熱帯低気圧に名前が変わります。
気象庁の予想によると、この低圧部は今夜25日(火)午後9時までには熱帯低気圧に変わり、徐々に発達しながら、フィリピンの東海上をゆっくりと北上する見込みです。
少し前までは、諸外国を含む多くの計算が、この熱帯低気圧はフィリピン付近から南シナ海へ進むようなコースを予想していたのですが、最新の計算ではフィリピンの東海上を北上して、来週の週明けに沖縄方面へ北上するような計算が大勢を占めるように変わってきています。しかも台風の勢力となるのはもちろん、かなり強力な台風へ発達を見込む計算も増えてきている状況です。
不気味に高い海水温
新たな熱帯低気圧が発生し、北上するであろうフィリピンの東海上の海水温は平年より高く、29度以上の海域が広範囲に広がっている状況で、この暖かな海水から大量の水蒸気を補給して、強力な台風に発達しつつ、北上することを示唆する計算も増えています。
不気味な予想のECMWF
上図はあくまでも参考として、ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)の予想ですが、新たに発生する熱帯低気圧は台風とみられる勢力に発達し、来週の週明け31日(月)頃には沖縄の南海上に北上する予想です。
その後は偏西風に乗り、加速しながら11月1日(火)から2日(水)にかけて、沖縄付近から本州付近へ近づくようなかなり不気味な進路が計算されています。
これはあくまでも現時点での一つの計算であって、台風の予報というわけではありません。今後大きく計算変わりすることも十分にあり得ますが、熱帯低気圧の発達具合や北上の仕方、あるいは偏西風との兼ね合いによっては、季節外れの台風が日本付近へ北上してくる可能性もありますので、最新情報に注意願いたいと思います。