大曲で食べて飲んで5軒のはしご！酒好きの地元ライターが噂の『ドリンクテーリング』に参加してみた！

秋の大曲を歩きながら、呑む、呑む、呑む。

今、大仙市では酒飲みのテンションを上げる秋の名物イベントが行われている。そう、事前にチケットを購入することで５軒のはしご酒ができる『ゆっくりドリンクテーリング大仙2024』だ。

今年で31回目となるドリンクテーリング。……って、ナチュラルに書いたけど、何気にとっても歴史あるイベントだ。今年の開催期間は10/18から10/26まで。以前は一夜のみの開催だったため、混む時間や店を避けるなど作戦を練らないと完走できないガチ感があったが、今年は数日に分けてのんびり巡ることも可能。もちろんノンアルで参戦もOKだ。

イベント参加店などで購入できるチケットは一枚4,000円。1チケットで予め指定された3店舗と、参加店の中から選べるフリーの2店舗、合計5店舗を飲み歩くことができる。

ちなみに私は生粋の呑兵衛である。趣味は酒場巡りで、好きな言葉は「昼飲み」と「はしご酒」。そんな酒好きの地元ライターが綴るドリンクテーリング放浪記。気合が入っているため少々長い記事だが、お酒が好きな方やこのイベントに興味がある方は、ぜひチェックしてほしい。

一軒目：焼きとりキンギョ

酒飲みのハートをくすぐる赤提灯に誘われて、私が最初に訪れたのは『焼きとりキンギョ』。今年の5月、大曲の人気店『横丁酒場キンギョ』の道路を挟んで向かい側に誕生した屋台の店だ。

よっしゃ。まずは王道の焼き鳥&ビールで開幕ダッシュといこう。ドリンクテーリングは各店舗が予め決めたワンドリンク＋ワンフードを楽しむことができる。『焼きとりキンギョ』のフードは、このウマそうなもも&つくねの焼き鳥だ。

この屋台の店を訪れたのは初めてだったが、めちゃくちゃ私の好みだ。サタデーナイトで賑わう大曲の街を眺めながら、デカくて食べ応えマシマシの焼き鳥をビールで流し込む。こいつは開幕から最高だ。

ひとつ残念なのが、『焼きとりキンギョ』は季節の関係でまもなくお休み期間に入ること。また暖かい季節に営業を再開するとのことだが、記事を見て気になった方は急ぎ足でGO。焼き鳥はテイクアウトも可能だ。

2軒目：弁天

さて、このはしご酒はまだ始まったばかり。続いて私がやってきたのは、創業から約半世紀を数える『弁天』。以前このメディアで大曲のソウルフード・大曲納豆汁を紹介した老舗の日本料理店だ。

そう、ここ『弁天』のワンフードは寿司だ。泣く子も腹減る焼き鳥から寿司への黄金リレー。カウンターに座り、目の前で職人さんが握ったお寿司を緑茶割で流し込む。ごめん、最高。

ウマい寿司とウマい酒でひとり幸せに浸っていると、続々とドリンクテーリングのお客さんが来店。おお、やっぱり今日は大曲が熱いな。そんなことを思いながら、続いて三軒目へと向かおう。

3軒目：AZ DINER（エーゼットダイナー）

私の足は創業半世紀の日本料理店から、昨年の夏にオープンした多国籍料理店へ。今回私が3軒目に選んだのは大曲厚生医療センターの近くにある『AZ DINER（エーゼットダイナー）』だ。

4種類から選択できるフードから私がチョイスしたのは、ポテサラとローストビーフ。口に運べば肉の旨味が壮大に広がるローストビーフと、超滑らかでもはや無限に食えそうなポテサラの最強コンビ。こいつはビールとの相性も抜群だ。

今回私は、ドリンクテーリングのチケットをここ『AZ DINER』で購入した。こちらの店ではチケットの購入特典があり、もれなくドリンク一杯無料券が付いてくる。

もちろんそれを使わない手はない。ビールを飲み干した私は、この嬉しい無料券を駆使して追加でジャックハニーのハイボールを注文。ハチミツの甘い香りが広がる魅惑の一杯をしっかりと飲み干して、後半戦に出発だ。

4軒目：串カツ ぱる

ほろ酔いモードで花火の街を歩き、今度は大曲駅前へ。私が4軒目にやってきたのは人気の『串カツ ぱる』。こちらの店も今年の5月にオープンしたニューフェイスだ。

ここでのドリンクは『串カツ ぱる』名物の映えるフルーツサワーをチョイス。そう、串に刺さった凍結フルーツを豪快に投入したユニークな一杯だ。合わせるフードは、もちろん串カツ。私の夜はまだまだこれからだ。

豚、カボチャ、レンコン、茄子、そしてつくね。サックサクの串カツたちを、噂の映えるサワーで迎えうつ。事前に貰ったパンフレットには「フードは豚と玉ねぎ一本ずつ」と書かれていたが、それではやっぱり寂しいとお店側で急遽5本セットに変更したんだとか。嬉しいサプライズと共に映えるサワーをガツンと飲み干して、フィナーレの舞台へ進もう。

5軒目：イスタンバヤン

まだまだ飲み足りない私は、大曲駅前から再び丸の内エリアへ。今回のフィナーレを飾るのは、フィリピン料理が楽しめる『イスタンバヤン』だ。

実はこちらの店を知ったのは、このドリンクテーリングがきっかけだ。外から店内の様子がわからないため、いささか緊張気味にその扉を開けるとユニークな店主と店員さんが迎えてくれた。そして最初に結論を書くと、ここは私のお気に入りの店になった。

『イスタンバヤン』のフードは揚げピーナッツと角煮。特に私の心を打ったのがこの角煮だ。ここにきて肉がウマいとは、オレもまだまだ若いな。そんなことを思いながらお供のレモンサワーを飲んでいると、更なるご馳走が登場だ。

はしご酒の〆は、このフィリピン風のお粥。これも非常にウマかった。店内の明るい雰囲気に気さくな常連さん、そして美味しい料理。今まで知らなかった良いお店に出会うきっかけになるのも、ドリンクテーリングの魅力だな。そんなことを思いながら、スイマセン、レモンサワーおかわり。

そう、ここにきて「一店舗でワンドリンク」という流れを無視するさすらいの酔っぱらい（私）が現れたことも付け加えておこう。

そんなわけで、大長編で綴った地元ライターのドリンクテーリング放浪記。この記事を読んで興味を持った方はぜひ参加して、大曲の飲食店を盛り上げていただけると幸いだ。私も来年また参加しようと思う。

秋の大曲を歩きながら、呑む、呑む、呑む。ああ、幸せ。