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京都で話題の新店、「フレンチ串揚げ・炭焼き BEIGNET（ベニエ） 京都高台寺へうかがいました。観光客でにぎわう東山エリアで楽しめるのは、どこにもないフレンチ串揚げ。
炭焼きやワインとともに提供されるコースがあまりにもリーズナブルで、びっくりしました！

フレンチ串揚げ・炭焼き BEIGNET 京都高台寺

京都東山高台寺近くの観光地にひっそりと

京都でも一番観光客が多く、今は海外からのお客様でもにぎわう東山エリアの、まさにわかりやすい場所にあると聞いていたのですが、あまりにも和風でさりげなく和の街に溶け込んでいてこちらがお店と気がつきませんでした。
暖簾をくぐってお店に入ると、清潔感あふれる厨房がみえるカウンター席が。

目の前でシェフが料理される様子を見ながらいただきます。
店名のベニエとは、パン生地を油で揚げてつくるフランス菓子。フランス語で「揚げた生地」を意味する”Beignet”から来ています。粉砂糖をまぶしてを食べるのがスタンダードなスタイルですが、こちらはそのほの甘い生地をまとってあげた串揚げです。

chef's selection course 8,800円

全15品のシェフおまかせコース

お値段をしらないままに食べて最後にお値段を知って、内容から考えるとびっくりするほどリーズナブル！と声をだしてしまった充実のコース。
アミューズ１品・スープ１品・前菜１品・串揚げ料理7品・炭焼き料理3品・〆１品・デザート１品の構成となり、使用食材は季節により変わります。ランチタイムにも利用可能だそう。

最初にキールロワイヤルをいただきました。1,650円。ノンアルコール キール・ロワイヤル1,100円も用意されています。

アミューズ：純米吟醸酒粕のチュロス　

酒粕のぽわんとした香りが芳醇なチュロスの上にはうにが。

スープ：春キャベツのポタージュ　帆立貝

半生の帆立に火が通っていく行程が素晴らしい。

前菜：鮃　春の豆

ヒラメのマリネの下にかつおだしのジュレが。和のテイストのこの逸品は忘れられない美味。

ベニエ：ホワイトアスパラガス　オランデーズソース

この日は香川県産のとっても立派なホワイトアスパラガスに、ほの甘いベニエ生地がたっぷり！卵を使ったオランデーズソースはオレンジが爽やかな酸味を加えています。

ベニエ：白魚　かき揚げ

白魚をあつめた贅沢なかき揚げ。

ベニエ：新じゃが芋と桜海老のコロッケ

ベニエ生地の周りにパン粉をつけ揚げたまさにコロッケ！ソースは新玉ねぎで春らしく、また桜海老の風味が香ばしい。

ベニエ：桜鱒　白葡萄酒ソース

フレンチキャビア（鱒の子）がのって豪華。

ベニエ：鰆　蕗の薹味噌の合わせバター

身の分厚い鰆に、蕗の薹味噌。コース全体に山菜とハーブを用いていて京都とフレンチらしさがコースに活かされています。この蕗の薹味噌は瓶入りで売ってほしいほど！色々な食材にあいそう。

ベニエ：筍　木の芽

まさに定番の組み合わせの筍と木の芽も、こちらのお店ではフレンチに！柔らかい筍それだけでも美味しいのですが、この生地が一番ベニエらしい甘さを感じ、上質なアメリカンドッグのようでもっともっと食べたくなりました。

ベニエ：豚舌　粒マスタードソース

豚の舌って小さくてかたいイメージだったのですが、こちらは柔らかくて美味しい！いったんシチューにしたものを挙げていてこのシチューだけでもぜひ一品でおいてほしいほど。
タスマニアの大粒のマスタードでぴりっとひきしめながらいただきます。

ここで赤ワインを頂きました。お店の方にセレクトをお任せしたところこのカリフォルニアワインが、渋みがありつつ重厚すぎずとっても好み！

ベニエ：蛍烏賊　行者大蒜のタプナード

一緒にいったお友達と、蛍烏賊って美味しいよねという話をしていたところ出てきたこちらの串揚げはフラットな形状が意外。が何匹かの蛍烏賊を贅沢に並べ、ベニエ生地、さらにカダイフをまとってあげられた凝った一品。蛍烏賊の味噌だけでも美味しいのですが、行者大蒜のタプナードがまた味に変化を与えています。

炭焼：鴨つくね　モリーユ茸

ここから炭焼き。鴨のミンチは網脂がまかれ、ミンチ部分は柔らかく網脂の部分はかりっと食感も楽しめます。優しい味わいなのにジビエ感もあり、これはみんな好き。

炭焼：国産牛サーロイン　ペリグーソース

国産牛のサーロインまででてくるなんて！火通しも好みのレア感。

リゾット：浅利　あおさ

もうお腹いっぱいで〆は入らないわ、、、と言っていたのですがなんとも意外な形態のリゾットが登場！上品なあさりの出汁のスープに、小さな焼きおにぎりが。スープだけでもおいしく、融合させるとリゾットになります。

デザート：苺　白餡

メニューをみて苺大福が出てくるのかなと思ったらこちらもきちんとフレンチのスイーツが。でもアイスクリームが白餡でこのアイスがあんこ好きな私はとっても気に入りました。きちんと甘さのある苺のソースの下にはリオレ(お米を牛乳で調理したスイーツ）が敷かれています。

芦屋ウーフのハーブティー

芦屋のお茶の名店ウーフ。バーベナとレモングラス、ペパーミントのハーブティーですっきりと締めくくります。

賑わいを取り戻した京都の隠れ家的名店に

１Fのカウンターで、シェフの調理の様子を拝見しながら、スタッフの方にもお料理のこと、ワインのことお話をききながらゆっくり良い時間を過ごすことができました。2階にはテーブル席もあり、グループの方にもおすすめ。
京都は和食というイメージがありますが、京都らしさ、和食の美味なる世界、フレンチの技法、そして旬の食材、すべてをこのお値段で堪能できるこちらのお店、瞬く間に人気店になること間違いないと思います。予約してうかがってくださいね。