アンテナショップ「せとうち旬彩館」で購入した和菓子4選!ウニにお醤油?個性派揃いのお菓子にわくわく
和菓子を勉強する際に、と申しますか、個人的な趣味として、アンテナショップを利用することが多々あります。有難いことに比較的あちこちへのアクセスに恵まれた路線の駅周辺にまとまっているということもあり、少し時間があるとぐるりと一周することも。
今回は東京都港区新橋、新橋駅から徒歩2~3分の香川県と愛媛県の共同アンテナショップ「せとうち旬彩館」でびびっ!ときた和菓子から厳選して4つご紹介。
実に100年以上の歴史を誇り、現在は「うにまんじゅうの田村菓子舗」さんという屋号にてお店を営んでいらっしゃいます。
屋号にも使用されている名物「うにCREAMYまんじゅう」には、なんと四国最西端である佐多岬で収穫される希少なバフンウニをあわせたお万寿。開封した瞬間、焼き饅頭特有の優しく甘い香りに入り混じる磯の風…首を傾げながらぱくりと。
一口目はいわゆる王道の焼き饅頭ですが、中の黄身餡に到達してからが驚き!蒸しウニの味がするではありませんか!小さなオレンジ色の斑点も見えます。魚介類らしい強烈な個性を放つものの、卵黄や乳製品のコクと白餡のまろやかさと馴染んでいるではありませんか。もしかしたら日本酒と合うかもしれません。
農業用のため池や河川の工事に携わり、香川県に偉大な功績を残したとされる人物にあやかり銘を授けられたお饅頭「大禹謨(だいおうぼ)」。都内にも店舗を出店なさっている「松月庵かねすえ」さんがお作りになっています。
香川県県産品コンクールにて最優秀賞に輝いたお菓子には、地元産の材料が沢山!オリーブオイルを配合したややさっくりとした食感のある生地にも中餡にも和三盆を使用し、中の黒豆入りのこし餡には希少糖を配合するなどいずれも香川県産の食材に拘ったお菓子。シナモンの華やかさが全体のアクセント兼統括役を担っています。
クリーム色のスポンジ生地でしっとりと艶やかな柚子薫るこし餡を巻き上げた銘菓、一六タルトを作っていらっしゃる「一六本舗」さんにも、一六タルトとはまた印象の異なる和菓子がいくつか。その中でも目に留まったのが「しょうゆ餅」。
ねじり合わせた輪っかを半分に切ったような形、そして開封した瞬間スッと立ち昇る生姜のなかなかにスパイシーで爽やかな薫香に驚き。これはもしやお味もかなり生姜が効いているのかと思いきや、お味のほうは醤油のキレと旨味がしっかり染みたいわゆる甘じょっぱく素朴な甘さ。
カットされている方は粘り気と口元から離してもプツンと切れないほど伸びが強く、輪っかの方は幾分もちもちとした弾力が楽しめます。辛さはないので、お子様も一緒に召し上がれます。
どら焼きをはじめ、クリームやあんこを使用した和洋折衷のお土産菓子を中心に販売なさっている香川県の「畑田本舗」さんの名物は、あの伯方の塩を使用したバタークリームを合わせたどら焼き「どら一」。今回は更に、あんことカスタードクリームの美味しいとこどりのどら焼き「どら一 おもいでカスタード」をチョイス。
あんことカスタード、どちらか選ばなくてはならない局面に立たされることが多いのですが、その悩みは無用。
洋菓子の要素を強く感じるふんわりとした軽やかな皮はまるでホットケーキのようで、あまーいカスタードクリームと口の中でひとつになると、初めての方でもおそらく懐かしさを覚えるのではないかというお味。中の粒餡も少ないかなと思いきや、塩の効果により存在感が増し、若干全体的に飲み物が欲しくなるようなお砂糖の甘さが気になりました。
畑田本舗さんのホームページに記載されていたように半分は冷蔵庫で冷やしていただきましたが、そちらの方が全体的にきゅっと引き締まり食べ口も軽快に。
懐かしの故郷の味、もしくは新しい出会いを求めて、ぜひアンテナショップを活用してみてくださいね。次はどこへ行こうかな。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<せとうち旬彩館>
公式サイト(外部リンク)
東京都港区新橋2-19-10 新橋マリンビル1F~2F
10時~20時(1F特産品ショップ)
定休日 年末年始