都内でも評判上々!京都の若き匠の新店「まるに抱き柏」さんのどら焼きは、粒餡好きにはたまらない
国内外から羨望の眼差しが向けられる今日。修学旅行で足を運んだことがあるという方もいらっしゃるかと思いますが、それから月日が流れた今、当時とは惹かれる対象が異なっている場合もありますね。
私のことです。
昨今はなにかと縦長の画面に映えるような、いわばSNS映えを文句にした飲食店も増えておりますが、それが全てというわけではありません。観光地以外にも、とっても素敵なお店が沢山あります。
観光名所が軒を連ねる京都、というよりは、小規模のマンションなどが建ち並ぶ生活圏に近い存在の西大路通り沿いに暖簾をはためかせる「まるに抱き柏」さん。2021年に産声を上げたお店は、ここ最近めきめきと知名度を上げつつある比較的新しい和菓子屋さんです。
今回はまるに抱き柏さんの「どら焼き」をご紹介。
お茶席を彩る感性豊かな上生菓子、お干菓子などの「京菓子」に惹かれ、デパートなどでもお馴染みの老舗から、日々行列を成す出町ふたばさんといった日常に寄り添うようなお店で研鑽を積んできたというご主人。屋号とどら焼きに刻印されているのは、ご実家の家紋なのだとか。
購入したでも翌日しっとりとした皮からは、火が通った蜂蜜のこっくりとした香りがふわり。皮とあんこが馴染んだような一体感と、真ん中の張りは生地の膨らみだけではなく、あんこが詰まっているということを実感できる張りが。
そのあんこは、丁寧に炊かれているのが非常によく伝わります。かといって上品すぎるわけではなく、むしろ地に足の着いたしっかりとした粒あんです。小豆の風味、渋み、あんことしての甘味全てを活かしきっているという印象。ほくほくとした食感としゃきっとした皮のアクセントが心地よい。
甘さを主張しすぎない生地の食感と味わいは、ほわっと繊細ではあるのもの、生地感は力強いあんこに負けない芯の強さといいますか、このあんこを支えられるのは自分だけというちょっぴり強気な面持ちも。親しみのあるエッジが効いたバランスも魅力的ですね。
今回は、東京都の日本橋三越本館にて開催されていた催事にて事前予約、決済にて購入することができました。
お菓子からだけではなく、朗らかな笑顔が評判のご主人からも元気を頂戴しに足を運んでみたいと思いながら、地図アプリと睨めっこをするのです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<まるに抱き柏>
公式Instagram(外部リンク)
京都府京都市右京区西院平町21
075-748-9650
9時~18時
定休日 火曜(変動あり)