寒気場から一転、暖気場へ

今月は上空に寒気が入りやすく、その影響で全国的に低温傾向が顕著となっており、不安定な天気も起こりやすくなっています。

きょう２８日（火）もまだ上空の寒気のいたずらで、関東などを中心に不安定となっていますが、ようやくしつこかった寒気にも終止符が打たれる時が近付いてきました。

上空１５００メートル付近の気温場の予想をみると、あす２９日（水）～あさって３０日（木）にかけて、本州付近では平年より低いことを示す青色部分が次第になくなっていくのがわかります。

さらに５月１日（金）～２日（土）にかけて、大陸で育った非常に暖かな空気が日本海を渡り、日本付近に流れ込むため、北日本を中心に平年より高いことを示す赤一色の状態となる計算です。

北日本ほど平年より高い暖かな空気に覆われるため、上空１５００メートル付近の気温は、本州付近の広い範囲で１２℃以上となる予想です。

この１２℃以上の暖気は、晴れれば２５℃以上の夏日をもたらす力を持っており、特に山を吹き下りる風が卓越する所や海風の届きづらい内陸などでは３０℃以上の真夏日となる可能性も考えられる暖気です。

ステイホーム週間でも熱中症に注意

上空の暖気や強まっている日差しの影響で、２９日（水）～３０日（木）は西日本を中心に２５℃以上の夏日が出始め、５月１日（金）～２日（土）にかけては、一気に東北地方まで広がる予想です。

福島、熊谷、甲府などは、２８℃から２９℃まで上がり、気象条件によっては、連日３０℃～３２℃位まで上がる真夏日となる可能性も示唆されています。（最高気温の予想幅の高い方）

東京都心も連日２５℃前後まで上がり、気象条件によっては、２８℃程度まで上がる可能性があります。

全国緊急事態宣言下で、首都圏を中心に、ゴールデンウィークの期間中はステイホーム週間と位置付けられるなど、外出される方はかなり少ないと思われます。しかし、不要不急以外の外出時は日差しの強い日中など、熱中症の危険度がやや高くなりますので、注意が必要です。