知る人ぞ知る隠れ家的なホテルの寿司店が初めてランチ営業する理由
増えるホテルの寿司店
近年ホテルでは、訪日外国人が好むこともあって寿司店が増えています。席数も少なく、あまり目立たない場所にある隠れ家的な店が多いです。
そういったホテル寿司店の中でも、アンダーズ 東京の52階に位置する「the SUSHI」は「ルーフトップ バー」の奥という他にはないロケーションにある、知る人ぞ知る店。
普段はディナーしか営業していませんが、桜の時季限定で、開業して初めてのランチ営業が行われています。
今だけのランチ営業
ランチは、2021年3月29日から4月9日の平日10日間、11時30分から15時(L.O. 14時)にかけて営業。そこで提供されているのが、ちらし寿司のセットです。
サクラ ちらし 寿司 ランチ 4,950円(税込・サ別)
・グリーンサラダ 自家製梅鰹ドレッシング
・本日の小鉢二種
・ばらちらし寿司(桜鯛、鮪、イクラ、雲丹、桜海老)
・味噌汁
・季節の果物
ちらし寿司だけではなく、前菜のサラダや小鉢、お椀やデザートも付きます。目の前のカウンターでつくり上げられるので、迫力ある臨場感も味わえることでしょう。
グリーンサラダ 自家製梅鰹ドレッシング
最初に提供されるサラダです。酸味と旨味のバランスのよい自家製の梅鰹ドレッシングがかけられています。
本日の小鉢二種
ばらちらし寿司と共に提供されるのは、小鉢2種類。ワサビの利いたソラマメ豆腐に、滋味のある筍の土佐煮です。とても季節感がある食材なので、春の薫りが感じられます。
ばらちらし寿司
ご飯や寿司ネタには味がついています。春を感じる定番のネタは桜鯛、マグロ、イクラ、ウニ、桜海老。他にもガリ、カンピョウ、玉子焼き、芽ネギ、海苔、アジ、スミイカの下足なども入れられており、バラエティ豊か。味わいもテクスチャも豊かなので、ボリュームはありますが、飽きずに最後までおいしく食べられるでしょう。日によってネタも変わるので、毎日訪れても楽しめます。
ランチ営業の背景
豪華なばらちらし寿司のランチメニューですが、なぜ期間限定でランチ営業することになったのでしょうか。
料理長を務める中村栄治氏は「2015年からルーフトップ テラスでさくらガーデンを開催している。今回は緊急事態宣言が解除されるタイミングということもあって、ランチも営業して、より多くのゲストにお越しいただきたいと考えた」と説明します。
アンダーズ 東京では毎年、桜をテーマとしたイベント「さくらガーデン」をルーフトップ テラスで大々的に行って好評を博しているので、それに合わせて「the SUSHI」でも桜の季節を祝うためにランチを実施したということです。
食後のデザートは、桜と52階からの眺望を堪能できるテラスで楽しめるのも、この時季ならではの嬉しいおもてなしでしょう。
「さくらガーデン」では他にも、「ルーフトップ バー」で「さくら アフタヌーンティー at さくらガーデン」や「ペリエジュエ フリーフロープラン at さくら ガーデン」が開催されていたり、「ペストリー ショップ」で「さくら スイーツ 2021」と題された数々の桜スイーツが販売されていたりと、まさに桜ずくめ。気持ちが明るくなるメニューばかりです。
手軽なばらちらし寿司から
ランチメニューに、ばらちらし寿司が選ばれたのは、なぜでしょうか。
「ランチでは時間が限られるため、食べやすいメニューにした。旬の食材を含め、様々な味と食感を楽しんでいただきたいので、多くの素材を使用している。贅沢なばらちらし寿司を堪能していただけたら」と中村氏は回答。
隠れ家的な店なので、ランチに気軽に訪れてもらい、そこからディナーにも来ていただけたら嬉しいといいます。
寿司は日本が世界に誇る食文化。ディナーで本格的な寿司に舌鼓を打つのもよいですが、ランチで手軽なばらちらし寿司を味わうのもまた妙味です。桜の時季にだけ行われている特別なばらちらし寿司を「ルーフトップ バー」の奥にある「the SUSHI」で楽しんでみてはいかがでしょうか。