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東北地方 6月としては異例の暑さに 熱中症に十分注意を

平野貴久気象解説者/気象予報士/防災士/ウェザーマップ所属
6月24日15時の気象衛星画像 梅雨前線の雨雲は北へ(提供:ウェザーマップ)

梅雨明け後のような天気 

 6月24日(金)の時点で、気象庁から梅雨明けの発表があったのは、沖縄と奄美のみ。例年、奄美が梅雨明けした後は、次の梅雨明けまでは間が空き、九州南部で7月15日ごろ。その後、各地が段階的に梅雨明けしていくというのが、一般的な梅雨明けの流れです。

 しかしながら、全国の週間予報を見ると、雨のマークは申し訳程度にしか入っていません。それどころか、各地で夏本番といえる暑さが早くもやってきており、6月中の梅雨明けも視野に入りつつある状況です。

6月24日17時  気象庁発表の週間予報(提供:ウェザーマップ)
6月24日17時 気象庁発表の週間予報(提供:ウェザーマップ)

東北南部は異例の暑さ 東北北部は大雨にも注意

 東北地方も例外ではなく、25日(土)から、6月としては異例の暑さが続きそうです。

 暑さの要因は、太平洋高気圧の強まりによるものです。梅雨前線は一気に北にジャンプし、あすの予想天気図では、東北北部付近に位置しています。早くも梅雨末期の様相を呈しています。しかも、この状態が少なくとも1週間程度は続く予想です。特に前線の南側に入る東北南部は、少なくとも今後1週間程度、真夏かそれ以上ともいえる厳しい暑さが続くとみられます。6月の最高気温を更新する地点も、続々と出てくる可能性があります。

まだ暑さに慣れていない時季に、急に真夏以上の暑さがやって来れば、それだけ熱中症のリスクは高まります。喉が渇く前に適度に水分を補給するなど、いつも以上に気を配って、熱中症にならないようにしていただければと思います。

 一方で、東北北部日本海側は、梅雨前線の影響を受けやすくなります。前線に向かって湿った空気が流れ込むことで、6月にも関わらず、梅雨末期のような激しい雨の降り方をする可能性があります。こちらはまた、別の注意も必要になってきそうです。

6月25日9時の予想天気図(提供:ウェザーマップ)
6月25日9時の予想天気図(提供:ウェザーマップ)

6月24日17時  気象庁発表の予想最高気温(提供:ウェザーマップ)
6月24日17時 気象庁発表の予想最高気温(提供:ウェザーマップ)

気象解説者/気象予報士/防災士/ウェザーマップ所属

1980年愛知県生まれ。大学では気象学を専攻。卒業後は番組制作会社でリサーチャーとして活動。メディアを通じて自ら気象情報を発信したいという思いから、2009年に気象予報士の資格を取得。2012年から宮城県の仙台放送にて気象キャスターを務める。現在「仙台放送 Live News it!」出演中。予報はもちろんのこと、これまで宮城県内さまざまな場所を取材した経験から見えてくることなども発信できたらと思います。

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