週明け、関東に雪は降るのか?
週明けに南岸低気圧の予想
週明け24日(月)を中心に、日本の南を低気圧が通過する見込みで、これは冬季に関東など太平洋側に雨や雪をもたらす、いわゆる南岸低気圧と呼ばれるものです。
この低気圧は計算が変わるごとに、北へぶれたり、南へぶれたりを繰り返していますが、最新の計算では上図の通りとなっており、低気圧は本州の南から八丈島付近を通り、東へ抜ける予想となっています。
またアンサンブル予報をみると、日本海を通るメンバーはほぼなくなり、北は東海から関東の南岸スレスレを通るメンバー、南は北緯30度付近を通るメンバーでおおむね揃ってきました。
とはいっても、南岸スレスレを通るコースなら降水量は多くなるものの、雪の可能性は小さくなり、南を離れて通るコースなら雪の可能性は大きくなるものの、降る量はわずかとなるため、引き続き、難しい予想となっています。
下層寒気は?
低気圧が八丈島付近を通過するものとして計算された上空1500メートル付近の下層寒気が上図の通りで、平地で雪が降る可能性のある寒気が0度以下、-3度以下ならば、雪で降る可能性がかなり高まることになります。
今の計算をみると、数日前より下層寒気がやや退散する方向にシフトしており、東京付近がちょうど0度のラインで、関東北部まで-3度以下のラインが後退しています。
この予想からは、関東平野の降水は雨が主体となる可能性が高く、内陸にいくほど雪が混じるみぞれとなり、特に山沿いでは雪となるようなイメージだと思われます。
ちなみに気象庁の予報では、24日(月)より25日(火)の方が降水のメインとなり、東京や神奈川は曇り一時雨、埼玉以北は曇り一時雨か雪の予報となっています。ただ下層寒気の強まり次第では、東京などでも雪予報に変わってもおかしくない状況ですから、注意が必要です。
24日(月)12時~18時の雨や雪の予想
一方、ウェザーマップが発表している天気分布予報をみてみましょう。
これはアンサンブル予報から計算された予報となりますが、24日(月)昼過ぎから夕方にかけて、降水域が東日本にもかかりはじめ、気温の低い甲信地方では雪の所が多くなる計算です。
また千葉県など、関東南岸でも降り出しますが、こちらは雨の予想です。
24日(月)18時~24時の雨や雪の予想
24日(月)夜から夜遅くなると、降水域が関東地方にも大きく広がり、埼玉以北では雪で降る予報となっています。一方、千葉や茨城は雨が主体で、その間にある東京都心などは、雨か雪という予報です。
25日(火)0時~6時の雨や雪の予想
その後、降水は25日(火)朝まで続く見通しで、明け方頃までは、埼玉以北で雪が降りやすい予報です。
このようにアンサンブル予報では雪の計算が内陸を中心に、比較的、多めに計算されているようで、やはり今後の南岸低気圧や下層寒気の流れ込みなどに要注目だと思われます。