酷暑対策の一環として「高校野球7回制」を議論する動きが本格化。 #専門家のまとめ
今夏の甲子園(全国高校野球選手権大会)では、暑さ対策として初めて2部制が実施され、開幕から3日間は、朝、夕に分けて試合が行われます。また高野連は、酷暑での選手の負担のみならず、高校野球が抱えている課題を踏まえ、「7回制」導入の検討も始めました。高校野球は大きな転換期を迎えていると言えましょう。そこで「7回制」についての記事を、関連する記事も含めてまとめてみました。
ココがポイント
▼暑さ対策が大きなテーマになっている高校野球では、選手の負担を軽減するために7回制の導入を検討している
・高校野球7回制を高野連が検討…暑さ対策、試合時間短縮や投手の故障防止期待 : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)
▼高野連は高校野球の現状と向き合い、「7回制」を討論するワーキンググループを立ち上げた
・高野連「7回制ワーキンググループ」設置発表「大きな転換点に立っている」部員数減少、酷暑など考慮― スポニチ Sponichi Annex 野球
▼甲子園最多勝利の大阪桐蔭・西谷監督は、「9回制」を支持する現場の声にも耳を傾けてほしいと提言
・大阪桐蔭・西谷監督「高校野球7回制」に異議あり 国際試合で経験も「野球は9回」「暑さは覚悟」/野球/デイリースポーツ online (daily.co.jp)
▼観客の安全を考慮し、甲子園名物の「大銀傘」をアルプス応援席まで拡張する計画も進行中
・猛暑対策で…高校野球の7イニング制を検討 甲子園球場では巨大な屋根の拡張計画も (tv-asahi.co.jp)
エキスパートの補足・見解
18歳以下の国際大会ではすでに「7回制」が導入されていますが、「9回制」を常識に取り組んできたチームや、8回、9回の攻防が高校野球の醍醐味と考えているファンにとっては、「7回制」は受け入れ難いかもしれません。
ただ、日本の夏は野球に支障があるほどの気候になっているのも事実で、これに対する高野連の動きも加速しています。加えて、「7回制」導入の背景には、部員数が毎年減少しているなど、高校野球が抱えている問題もあるようです。
甲子園球場の銀傘(屋根)がアルプス応援席まで拡張される計画が発表されました。暑さ対策は選手のみならず、観客にも必要です。甲子園の認識が、地方球場に広がることを願います。