人気RPGドラクエの名技「名乗る」は武士道に通じる?佐々木小次郎の敗因とともに紹介
人気RPGゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズに登場する、強力な補助特技「名乗る」。
シリーズによって効果は異なりますが、「名乗る」を発動することで自身が操作するキャラクターの攻撃力や素早さが強化できるという特技です。
ゲームの技としては珍しい「名乗る」ですが、社会人になると耳にする機会も少なくありません。
「ドラゴンクエスト」シリーズがどうしてその技名を採用したのか理由については不明ですが、語源や「名乗る」にまつわる剣豪のエピソードを知ることで、よりゲームが楽しめるかもしれません。
「名乗る」の語源
そもそも「名乗る」とは、言葉通り自分の名前や素性を告げることを指す動詞です。
戦場で武士が自分の姓・名や身分を大声で告げたことが語源だとされており、名乗っている最中に攻撃を仕掛けることは武士道に反するとされていました。
この行為には、戦場で自らの身分などを名乗ることで、自身を鼓舞しながら士気を極限にまで引き上げる狙いがあったとされています。
発動することでキャラクターの攻撃力や素早さが強化できるドラゴンクエストの技「名乗る」は、もしかしたら言葉のルーツを参考にしたのかもしれませんね。
武士道など知らぬ!宮本武蔵
さて、話は変わりますが、最強の剣豪を決める決定戦「巌流島の戦い」はご存じでしょうか。
諸説ありますが、一般的には宮本武蔵が佐々木小次郎を討ち倒したとされる伝説の試合です。
戦場で自らの身分を名乗って決闘することがマナーだったにもかかわらず、宮本武蔵は佐々木小次郎が名乗っている最中に不意を突いた攻撃を仕掛けて勝ったという一説があります。
いくら「名乗る」という行為が効果的だとしても、相手やタイミングによっては無効化されてしまうことも。
それはドラゴンクエストでも同じで、敵や使い時を間違えてしまえば真の効果を発揮することはできません。
現代でも「名乗る」という行為は自分を知ってもらうなど、さまざまな効果が期待できる大切な行為です。
相手の様子やタイミングを見計らい、より絶大な効果を発揮させてくださいね。