【HSPの子が高い自己肯定感を得るには?】必要なのは保護者の理解
こんにちは、精神科医しょうです!私は普段、精神科での外来を行い、インスタにてHSP気質に関する発信を行なっています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)
今回は繊細過ぎる子の肯定感について解説していきます。
自信に関係する自己肯定感を高く持つことは難しいですが、HSPの子だと高い自己肯定感を得るのはさらにハードルが上がってしまうでしょう。
自分を認めることができるのは人生も充実するので、お子さんにはぜひしっかりとした自己肯定感を持ってほしいものです。
「うちの子は繊細さんだから自信を持てないかも…」と、悩み諦めてしまう必要はありません!
HSPの子の自己肯定感に必要なのは「保護者の理解」となり、親が一番の理解者となることで自信を与えられるはずです。
HSPでも自己肯定感が高い子もいる
自分を肯定的に見られる人の中には繊細さんもいて、HSPの子はみんな自己肯定感が低いとわけではないのです。
同じ性質を持っていても自己肯定感が高い人と低い人がいるのは、自分を取り巻く家庭環境に主な理由があります。
子どもを見守る保護者がどう考え接してあげるかで、繊細さんな子も自信がある子になっていけます。
自己肯定感がある理由
自己肯定感が強いタイプの人は自分の考えや行動を親から自由に認めてもらい、のびのびとした環境で育った人が多いです。
全部ではないにしても興味のあることや実践したいことについて、親が干渉せずにチャレンジさせてあげる姿勢でいたことが自信をつける土台に役立つのでしょう。
子どもの意見を否定せずに保護者が理解してあげることで、子どもの中で責任感・達成感が芽生えるようになります。
幼くても個人の意見は重視するべきものであり、保護者が耳を傾けることで子ども本人の成長に良い影響が現れます。
親に理解されないと?
子どもにとって大きな存在である親が我が子を理解していないと、子ども自身が自分を認められない状況になりやすいです。
これは普通の子かHSPの子かは関係なく、子ども全体の肯定感を下げる元として捉えてください。
「やってみたい、知りたい」と望む子どもの気持ちを汲まないで、保護者が「危ない、無理だからダメ」と反対してばかりだとやる気も自信も育ちません。
心配だから止める親心は子どもを守るために必要ですが、肯定感を強くするには子どもの意見を認めてあげる柔軟性も必要です。
保護者の理解がHSPの子に自己肯定感を与える
保護者である親が理解してくれていることは、HSPの子にとって自己肯定感を与えてくれる何よりのお守りです。
繊細さんな子は普通の子よりも心に受ける負担が大きいため、精神的な支えがないと自分を好意的に認めるのが容易ではありません。
「自分を理解して味方になってくれる親がいる」ことで、心の安定が生まれ自己肯定感も高くなっていくでしょう。
繊細・過敏な子は孤独を抱えやすい
HSPの子は人の心の動きを察することができるので、学校での人間関係などでつまずく場合があり精神的な孤独を抱えやすいです。
繊細・過敏なために周囲に気を遣って自分を抑えてしまい、気を許せる本当の友だちは作れず表面的な友だちしかできない子もいるでしょう。
気持ち的に我慢をすることが多い人間関係の中にいては淋しさが募り、誰かといても一人でいるような気持ちになってしまいます。
HSPの子に自己肯定感が低い傾向が見られるのは、自分を出せない葛藤が自分を否定する要素になっているからかもしれません。
一人でも理解者がいることの心強さ
心に孤独感があっても一人でも理解者がいてくれれば、心強くなりネガティブな感情に負けないようになります。
保護者が理解があるHSPの子は傷つきやすくてもへこたれず、自分を受け入れることができて高い自己肯定感を得やすいです。
繊細・過敏な子が自信を持てるようにサポートしてあげたいのなら、あなたが一番の理解者になり支えてあげてください。
「お父さん、お母さんは分かってくれている」と思えれば、辛いことがあっても乗り越えて前向きになれるはずです。
HSPを理解するにはポジティブ目線で
HSPの子を理解してあげたいと思っても性格的な性質が違うと、親子でもすんなりと分かってあげられないところはあるでしょう。
理解して受け入れてあげるには繊細・過敏な点をポジティブ目線で解釈し、その子にとって強みになると考えみてはどうでしょうか?
長所となる点を重視する
HSPの子は心配性で何回もチェックする行動を取りやすいですが、ダブルチェックすることになるのでミスにも気づきやすくなります。
他の子よりも慎重に行動できるのは時にはプラスとなるので、本人の長所だと言っても構わないでしょう。
生きていく中で慎重さがキーとなる場面も出てくるのですから、勢いで突き進むより多少考えすぎな性格の方が安心かもしれません。
個人が持つ特性と捉える
HSPの性質は個人が持つ特性に分類することができるので、子ども本人の個性であると捉えてみるのも良いでしょう。
個性は個人を構成する中の一つであり、欠けてしまったら個人の存在も揺らいでしまいます。
普通よりも繊細な性質を短所と考えて何とかしようと思わず、その子がその子であるために必要な要素と認めてあげましょう。
繊細さんな一面は個人を成立する上でなくてはならないもので、保護者は否定せずに「そのままで良い」と認めてあげてください。
まとめ
成長して社会人になったHSPの人は自己肯定感が持てなく、日々を生きにくいと思い悩んでいる人も多く見受けられます。
競争が厳しく心が病みやすい現代社会を知る保護者からすると、社会に出る前にHSPの子に高い自己肯定感を持って強くなってほしいと望む気持ちがあるでしょう。
自分を認められるようにしてあげるには、まず保護者が理解をしてHSPの子を認めてあげることが重要です。
繊細すぎるのはどうしてか分かってあげられず、本当の意味で理解者になれないことに苦しんでいる保護者の方もいるかもしれません。
否定の目線から入らずに肯定するポジティブな目線で入ってみれば、繊細さんな子への見方は良い方向に変わっていくでしょう。
HSPの特徴に秘められた長所となる部分をピックアップしてみる、そこからはじめて理解者となる第一歩を踏み出してみてください。
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
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