【寝屋川市】寝屋川市駅前、旧長崎屋(平田ビル)解体跡地に何ができる? カーブを描く舗装道路が出現。
2023年3月下旬、京阪寝屋川市駅西側の旧長崎屋(平田ビル)解体後の更地に舗装道路ができていました。
そうです。ここは昭和の寝屋川市民にとっては懐かしの長崎屋の跡地です。寝屋川市駅前の一等地で、昔から寝屋川市にお住いの方は現在でも道案内する時に「長崎屋の前のバス通りをズドーンと行ったら…」と説明したくなる対馬江大利線に面した土地です。
対馬江大利線は、寝屋川市駅と都市計画道路千里丘寝屋川線をつなぐ、延長約1,630メートルの都市計画道路です。バス路線でありながら通行量も多く、道路が狭くて危険な状況であることから、大阪府と寝屋川市が連携して、密集住宅地区の解消に向けて工事が進められています。
当初、国庫補助金の重点配分期間に併せて令和2年度末までの完成に向けて取り組んでいましたが、事業用地を取得できなかったことと併せ、橋梁などの工事にかなりの期間を要することが判明したため、令和2年度末から令和6年度末までの期間とする変更認可を大阪府から得ています。
2023年の初めまでは、旧長崎屋(平田ビル)を解体するための覆いがありましたので、圧迫感がありました。
2月初旬には解体、整地が完了し、一旦更地になっていました。
この更地に登場した舗装道路について、工事を担当した久本組の現場監督さんに用途をお訊ねしたところ、この道路は、大利橋改良工事のための迂回路として使うために施されたとのことでした。
寝屋川に架かる大利橋は、昨年まで、下流側のみ拡張工事を行い、歩道部分の増設が完了しました。
上流側の改良工事はまだ手を付けられていない状態です。
この看板は、まだ平田ビルがあった頃のイメージパースとなっていますが、平田ビル側の歩道部分も改良されるイメージとなっています。
大利橋の下流側の工事に当たっては、何度か迂回路が設けられて、少しずつ作業が進められましたが、今後、上流側についても改良を行うため、平田ビル跡地を寝屋川市が一時的に借り上げて、迂回路として活用することとなったそうです。
対馬江大利線からカーブを描いて設置された舗装道路は、寝屋川沿いに抜けるようになっていて、大利橋の工事の期間、迂回路として利用されるということです。
ここに建物があればこのような迂回路を造ることはできなかったのですが、ちょうどビルが解体されたタイミングと重なったことで、通行止めすることなく、大利橋の改良工事を行うことが可能になったということです。
現場事務所前から寝屋川市駅を望むとこのようになります。
全工期は令和4年12月16日~令和6年7月31日となっていて、これは平田ビルが解体された時期から大利橋整備工事の完成時期を示しています。
この動画は大利橋整備第一期工事の段階までが説明されています。
駅前で、歩行者、自転車、車ともに交通量の多い場所なので、安全第一で少しずつ工事が進められていくようです。
【事業情報】
対馬江大利線は、寝屋川市駅と都市計画道路千里丘寝屋川線をつなぐ、延長約1,630メートルの都市計画道路。
事業概要
延長: 850メートル
幅員: 20メートル
車道: 9.0メートル
歩道: 両側11.0メートル(片側5.5メートル)