【おにぎりを手で握るとどうなる?】6日放置すると驚きの結果に!夏のお弁当作りに役立つ情報
こんにちは。料理研究家&気象予報士のお天気ママです。
梅雨時や盛夏は、食品が傷みやすいので、お弁当を作る時は配慮が必要ですよね。またおにぎりを握る時は雑菌の繁殖を防ぐために、素手ではなくラップで握ることが推奨されていることは皆さんもよくご存じのことだと思います。
では、いったい手で握ると「どれくらい傷みやすいのか?」「ラップで握った場合とどう違うのか?」を知るために、比較実験をしました。その結果が驚きなので、ご紹介します。夏場のお弁当作りに役立ててくださいね。
※結果を比較するため、以下には腐敗したおにぎりの写真が含まれます。閲覧にご注意ください。
比較条件
今回の実験では、おにぎりを手で握ったものと、ラップで握ったものを用意し、どちらにも軽く塩をふって、ラップをした状態で、室内で6日常温で放置し、経過を観察しました。
途中で撮影をするときは、ラップは外しますが、撮影後は新しいラップでくるんで保管しました。(気象庁発表で最高気温が25~28度の日の屋内)
1日目
手で握ったものも、ラップのものも変化なし。
2日目
手で握ったものは、若干黄色っぽくなって、雑菌の繁殖が早いことがわかる。
4日目
手で握ったおにぎりの黄色みが強くなって、糸を引くようになり、雑菌の繁殖が進んでいることがわかる。
また手で握ったおにぎりでも、梅干しの周りだけは変色が抑えられていて、梅干しには雑菌の繁殖を抑える効果があることがわかる。
6日目
手で握ったおにぎりは茶色に変色している部分がある。ラップのおにぎりも若干黄色いが、変色の度合いは手で握ったおにぎりのほうが大きく、雑菌の繁殖が相当進んでいることがわかる。梅干しの周りだけ白っぽく、梅干しには雑菌の繁殖を防ぐ効果はあるが、その効果は周辺のみ。
■まとめ
手で握ったおにぎりは、2日目から黄ばみがすすみ、6日目には一部は茶色く変色をしていました。一方、ラップで握ったおにぎりの変色の具合は緩やかでした。このことから、手で握ったおにぎりのほうが、明らかに傷みやすく、雑菌が繁殖しやすいことがわかりました。
今回は、気象庁発表の最高気温が25~28度の日の室内で保管して比較をしましたが、真夏の屋外ではさらに気温が高く、傷みやすい条件がそろうので、半日もすれば傷んでしまいそうです。
この先は気温が高い状態が続くので、おにぎりを握る際は、素手では握らず、ラップで握るようにしてくださいね。また握った後も素手では触らず、ラップのままお弁当箱に入れるようにしましょう。
執筆/レシピ:お天気ママ(石田よしみ)
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気象予報士/国際中医薬膳師/健康気象アドバイザー/食生活指導士
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