【先生の本音】学級閉鎖中、担任は何してるの?20年のベテラン教師がお答えします
「先生、学級閉鎖の間はお休みなんですか?」
実は、保護者の方からよくいただく質問です。私も最初の学級閉鎖を経験した時は「こんなにやることがあるんだ!」と驚きました。今日は、約20年間の教師経験から、学級閉鎖中の担任の先生の1日をお伝えします。
朝の仕事(8:00~10:00)
出勤すると、まず欠席・遅刻の連絡確認から始まります。
- 電話やメールでの欠席連絡対応
- 体調不良の児童の症状を記録
- 養護教諭や管理職への報告
- 学年主任との情報共有
保護者に連絡をした際に相談も受けます。「昨日から熱が出て...」「高熱なのに、検査はしたけど陰性だった...」など、健康面での心配事が多いです。
午前中の主な仕事(10:00~12:00)
自分のクラスが休みでも、学校では様々な仕事を担当します。
- 欠席児童の状況まとめ
- 学級通信の作成
- 児童の提出物やテストの添削
- 週案簿の作成・修正
- 学年費などの会計処理
- 学習課題の準備
- 他の学年やクラスの授業補助やサポート
お昼休み(12:00~13:00)
他の学年の給食・休み時間指導の応援に入ります。学級閉鎖中でも、学校全体の仕事は継続します。
- 給食指導のサポート
- 休み時間の見守り
午後の仕事(13:00~16:30)
午後も学校全体の業務をサポートしながら、様々な仕事を行います。
- 保護者への個別連絡(体調確認)
- 連絡帳や配布物の準備
- 学年会議への参加
- 学習評価の記録整理
- 下校指導補助
- 他の学年やクラスの授業補助やサポート
- 事務作業
放課後(16:30~)
翌日の準備や記録の整理を行います。
- 学級再開に向けた授業計画の修正
- 遅れている児童の学習支援計画作成
- 保健室との情報共有ミーティング
- 教室の環境整備
特に力を入れていること
1. きめ細かな健康観察
クラス全員の体調を把握するため、必要に応じて電話連絡もします。「昨日より良くなった?」「食事は摂れるようになった?」など、一人一人の状況を確認します。
2. 学習の遅れへの対応準備
再開後にスムーズに学習に戻れるよう、以下の準備を進めます。
- 補習計画の作成
- 個別指導プリントの準備
- 学習進度の調整
3. 保護者とのコミュニケーション
不安な気持ちに寄り添うため、できるだけ丁寧な説明を心がけています。
- 学級の状況報告
- 再開の見通しの共有
- 個別の相談対応
まとめ
学級閉鎖中も、担任には様々な仕事があります。特に大切にしているのは、一人一人の児童の体調管理と、保護者の皆様との密なコミュニケーションです。
突然の学級閉鎖で不安に思われる方も多いと思いますが、学校では子どもたちの健康と学びを守るため、できる限りの対応を行っています。