【京都市北区】「もののけ姫」の聖地でもある苔むした霊場、雲ヶ畑源流域の志明院。
志明院(しみょういん)は、京都市北区雲ケ畑にある真言宗系の寺院です。正しくは金光峯寺といいます。
役行者(えんのぎょうじゃ)が創建し、弘法大師・空海が「鴨川の水源地を守り祈願しなければ、鴨川の治水はならない」と淳和天皇に進言して再興したと言われています。
鴨川の源流となる水源地にあるお寺で、『もののけ姫』の着想にもなった場所とも言われている秘境です。
賀茂川の源流域を目指して山道を車で上っていくと、やがて広い駐車場があり、志明院に到着。
階段を上がると、右手に建物が。こちらが寺務所になります。
かつては宿坊だったようで、作家・司馬遼太郎も宿泊したことがあります。
その時に奇妙な体験をしたそうです。夜中に障子がガタガタと揺れたり、屋根が鳴りだしたりという恐ろしい体験をエッセイに記しました。
後年 宮崎駿監督との対談の際にその時の出来事を語り、そこから着想しジブリ映画『もののけ姫』の制作に繋がったとも言われています。
山門には金剛力士像が左右にあります。
運慶とその実子・湛慶の作と云われています。
境内は、山門前までは写真撮影が許されています。
山門から先へは、かばんなどの持ち物を預けて入って行くことになります。
山門を上がると、奇岩や怪石も存在し、岩屋山全体が修験の山岳道場となっていることがわかります。
なんとも例えようのないような霊気が漂い、背筋がゾクッとしました。
京都市内に寺院は幾多とありますが、そのなかでもかなり異質で独特な雰囲気でした。初夏のシャクナゲや紅葉シーズンには登山やサイクリングを兼ねた参拝客も多いとのこと。
ぜひ、志明院へお参りしてみてください!
《志明院》
京都市北区雲ヶ畑出谷町261
075‐406‐2061
バス 雲ケ畑バスもくもく号
北大路駅前乗車 雲ヶ畑岩屋橋下車
運賃 大人700円,小人350円
駐車場 有り 15台
拝観時間8:00~17:00