宅配便業者の不在『スミッシング(SMS)詐欺』に要注意
KNNポール神田です。
ウェブサイトに誘導する「フィッシング詐欺」から、スマートフォンのSMS詐欺(SMS phishing)の「スミッシング詐欺(Smishing)」が増えている。
ますます巧妙化する『スマッシング(SMS)詐欺』
宅配ドライバーさんは、こちらの電話番号がわかっているから不在時に、荷物の到着をSMSで知らせてくれるんだ…と関心してURLをクリックした人は完全にアウト!
もう、何を信じていいのやらの時代へ突入している。
文面の日本語が多少おかしくても、SMSでのタイプミスなんてよくあるハナシだ。
さらに、知らない電話番号からのSMSであったとしても宅配業者さんからは、電話がかかってくることがよくある…。
とにかく、SMSで届くURLは、押す前に考えるという「SMS時代の新・習慣」が必要だ。
フィッシング詐欺やスミッシング詐欺という言葉よりも、「URLはできるだけクリックしない」。企業名の入っていない、「短縮URLを見たら、騙されると思え」…くらいの新習慣が必要だ。特に、ITに詳しくない、スマートフォンに不慣れな人ほど、特に用心深くいただきたい。
URLをクリックするとどうなるのか?
実際にはクリックをすると即アウトではなく、偽装アプリをダウンロードさせようとする。
そこで賢いスマートフォンは、いくつか警告を出してくれる。しかしだ…、その警告の意味が、よくわからないというケースがよくある。そう、言葉がホントむずかしいのだ。こっちは、いち早く不在時の荷物を受取りたい気持ちで一杯だからついつい押してしまう…。
押してしまうと…なんだか長い文章が登場した…。
「提供元不明のアプリ」とあるが…、それが何を意味しているのか? シニアの人にはわかりにくい。「正体不明のアプリ」ということだ。くどくど書かれていても、視線は、「今回のみインストールを許可」と「OK」しか目に入らない…。
そう、長ったらしい文章は、まさか「警告」とは思えないのだ。ウェブサービスによくある「利用規約」と同じで、押さないと次へ進めないので次へ押すという経験だけを頼りにしてしまう。
もっと、『大きな黒いドクロのマーク』を出すとか、『赤い大きなXマーク』を大げさに出すとかできないものか?
気づかれない警告文なんてちっとも意味がないのだ。
アプリをインストールすると…これだけ情報が盗まれる
そして、宅配の偽装アプリをダウンロードしてしまうと、これだけの情報が盗まれ、最終的にはスマートフォンごと、乗っ取られるのだ…。宅配便屋さんはまったく関係ないからよけいに腹立たしい。
これだけ便利になったスマートフォンだけど、新たなアクションを起こす時は、必ず「急がばまわれ」でないと、余計なトラブルでもっともっと時間を消耗してしまう。
そして、自分のアカウントが乗っ取られると、知人にまで「SMS詐欺」であなたの連絡先を利用して、あなたのふりをして悪行三昧となる。そうなった時の後始末は本当に大変だ。
とにかく、「SMSのURLはクリックしない」を「新・習慣」にしておいてほしい。わからないシニアの人ほど特にだ。