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【ノート】いろは出版のノートブランド「クオリー」は3サイズ展開!手書きで記録を残したい人は要チェック

舘神龍彦デジアナリスト・手帳評論家・歌手
いろは出版の新しいノートブランド「クオリー」

クオリー=Quarryは英語で「採掘場」

 アイデアをアナログの記録ツールで残す。文房具が好きならば意識せずともやっていることだと思います。

 そして、そういう方のために新しいノートブランドが登場しました。

 それが、いろは出版のクオリー=Quarry。英語で採掘場という意味だそうです。

 アイデアを採掘するというイメージで発走された新しいノートです。

 こんにちは。デジアナリスト・手帳評論家・歌手の舘神龍彦(たてがみたつひこ)です。

 今回はこのクオリーを紹介したいと思います。

左上が、Quarry fragments log。右上がQuarry notebook B6。下がQuarry notebook B5Wide
左上が、Quarry fragments log。右上がQuarry notebook B6。下がQuarry notebook B5Wide

3サイズ展開でどれも開きやすい

 まずクオリーのノートは3サイズあります。2つは、糸かがり製本。B5Wideはツインリング(上下2箇所)です。

 どれも開きやすさが特徴です。

 それぞれのノートの説明をしておきましょう

Quarry fragments logはメモの欠片採集用

Quarry fragments logを開いたところ。ベージュの方眼の罫線
Quarry fragments logを開いたところ。ベージュの方眼の罫線

 一番小型のメモ帳fragmetslog(1430円税込み ivory、Pale iris、slate gray、burgundyの4色展開)は、ポケットに入るサイズです。LogFormatが198ページ。SupportContents9ページです。

 LogFormatが198ページ。これは左端が日付欄、その右側がメモの欄になっています。もちろん、分割する縦線を無視して大きくメモすることもできます。しっかりした塩ビ製のカバーがついていて、ボトムのポケットに直接入れてもへたらなさそうな安心感があります。しおりが1本あるのも、未記入のページの目安に使うのに便利そうですね。

Quarry notebook B6

 Quarry notebook B6(1705円税込み ivory、pale iris、srate grayの3色展開)はオーソドックスなサイズのノートです。NoteFormatが191ページ。FragmentLog9ページ。Supportcontenstsが7ページあります。

 NoteFormatは上部に白いスペースがあり、タイトル欄や日付欄に利用できます。また巻末のFragmentLogは、日付とそのメモを記録できます。fragmentlogとも連動ができそうです。

B6のNoteFormat。方眼だが、上部に白いスペースがある
B6のNoteFormat。方眼だが、上部に白いスペースがある

B6のFragmentLog。日付とコンテンツを記入する
B6のFragmentLog。日付とコンテンツを記入する

Quarry notebook B5Wide

 Quarry notebook B5Wide(1815円税込みivory、srate grayの2色展開)は唯一のリング式で横型のノートです。NoteFormatが112ページ。FragmentLog4ページ。Supportcontenstsが4ページです。

 やはり方眼の記入欄の上に白いスペースがあります。

 上下2箇所のツインリングで開きやすくのびのびと記入出来ます。大きなアイデアをまとめるためのフォーマットとしていいのではないでしょうか。

 また縦にバンドがあり、カバンの中でも開きにくくなっています。

B5WideのNoteFormat。方眼だが、上部に白いスペースがある
B5WideのNoteFormat。方眼だが、上部に白いスペースがある

B5WideのFragmentLog。日付とコンテンツを記入する
B5WideのFragmentLog。日付とコンテンツを記入する

 このようにそれぞれ個性が異なる3タイプですが、共通しているのは、アイデアの採集、採掘のためであること。

 この採掘というのは、実はとても現代的ではないかと思います。

 現代は、デジタルツールでも、アイデアが記録できる時代です。

 ですが、やはりてっとりばやいのはアナログです。スマホやデジカメのように画像の記録ではなく、また音声の記録もできません。ですが、紙にペンで記録するすばやさ、ダイレクトさは、まだまだデジタルツールには望めないことです。

 確かに、SurfaceProやiPadとスタイラスのようなツールもありますが、どうしても大仰な感じがします。そもそもさっと取り出す感じはしません。

 その点、アナログのメモ帳やノートならば手軽です。自分の好きな筆記具を使ってのびのびと書くことができます。筆記自体の自由度も高いのも美点です。

 こういう、体をフルに使ってアイデアを拾い出すことこそ、このQuarry=採掘というキーワードに対応する動作ではないかと思います。

巻末のSupportcontenstsにも注目

 どのノートにも共通するもうひとつの要素が、巻末のSupportContentsです。
偉人の名言や年間行事リストなど、アイデアのヒントになりそうなことが書かれています。巻末にこういうコンテンツがあるあたりは、手帳的と言えるかも知れません。

偉人の名言集
偉人の名言集

年間行事リスト
年間行事リスト

シリーズのシールも同時に登場

 それはまた、同時に発売されたシールのシリーズが存在することでも裏付けられます。

 Quarry Stone Seal(52枚入り 440円税込み)

 Quarry tiny stone seal(3シート入り 330円税込み)

 Quarry tiny stone seal
 Quarry tiny stone seal

Quarry Stone Seal
Quarry Stone Seal

 このシールについてQuarryの開発者は、「シールは立体感があり、貼るのが楽しい」とのべています。

 言われてみれば確かにその通りです。いかにも平面的な紙の世界において、0.数ミリ程度であったとしても、何か盛り上がりがあれば目立ちます。そこにはっきりした色があればなおさらです。

 この新しいノートのブランドQuarry、アイデアを出す人は要チェックです。

 細かなアイデアを出すなら、Quarry fragments log 大きくまとめるならQuarry notebook B5、万能のノートなら、Quarry notebook B6でしょう。

デジアナリスト・手帳評論家・歌手

デジアナリスト・手帳評論家・歌手。著書『手帳と日本人』(NHK出版新書)は週刊誌の書評欄総ナメ。日経新聞「あとがきのあと」登場ほか大学受験の問題に2回出題。『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)等著書多数。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。講演等も。手帳ユーザーを集めた「手帳オフ」を2007年から開催する等トレンドセッター的存在。手帳活用の基本をまとめた「手帳音頭」をYouTubeで公開中。認知症対策プロダクト「おぼえている手帳」は経産省オレンジイノベーションプロジェクト事業採択。

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