キツイ女性社員の心理と叱り方
職場できつい口調で強く主張したり、他の人の誤りやミスを厳しく追及したりする女性社員はいないでしょうか。
そういった女性社員は、得てして「人の好き嫌い」がはっきりしているものです。しかも、その好き嫌いを表に出すので、周囲の人間は「◯◯さんに嫌われたくない」と気を使って恐る恐る過ごすようになります。
今回は、そんな困りものの女性社員への対応をお伝えします。ぜひあなたの職場でお役立てください。
嫌われるのが怖くて指摘できない上司
「言い方はきついけれど、言っている内容は正しいから」と、特に何もできず、モヤモヤとした思いをかかえていませんか。男性上司は、女性部下を叱ることが苦手な場合が多いものです。
本当は「言い方を変えてほしい」と指導したいのですが、うっかり指導したばかりに「すねてしまった」「泣かれてしまった」など、逆にややこしい事態になってしまうことを恐れて手が出せない場合も少なくないでしょう。
キツイ言い方をする女性社員の心理
さて、きつい言い方をする女性社員は、なぜそんな態度を取るのでしょうか?
それは、威圧的な態度を取ることによって、「私の方が頭がいい」「私は仕事ができる」と主張したいからです。
きつい態度を取るには、それなりの理由もあるでしょう。たとえば、「何度教えても、相手が仕事を覚えてくれない」といった理由です。しかし、「ちゃんとした理由があれば、相手にきつく言っても構わない」という考え方は問題です。人を傷つけしまうと、パワーハラスメントとも受け取られかねません。
言われている方が苦痛を感じ、内容を受け止めることもできないような状況は、健全な職場環境とは言えません。
放置すると離職率や業績に影響することも
きつい言い方をする女性社員をそのまま放置しておくと、どうなるでしょうか。
職場の人達は、今後も女性社員に怯えながら業務を続けていくことになるでしょう。このままですと、職場の空気が悪化して辞める社員が増えたり、業務の効率が下がってしまい、業績にも影響しかねません。
「憎まれ役」を引き受けるのは、上司といえども嫌なものですが、きつい言い方をする女性社員の態度を改めさせることができるのは、上司だけなのです。長い目で会社や部署全体の利益を重視し、今は嫌われる覚悟を持って、堂々と指導を行いましょう。
「きつい言い方をする女性社員」を味方にする叱り方
「嫌われる覚悟」とは言いましたが、これからも長く仕事をしていく仲間です。わざわざ嫌われる対応をする必要はありません。会社やチームのメリットを大切に、女性社員が態度を改めてくれることを目的に指導を行います。
叱り方の手順
(1)話すときは、「1対1」で
他の社員のいない場所に呼び出し、1対1で話し合いをします。
(2)まずは、心をほぐす雑談を
女性社員の日頃の業務をねぎらったり、感謝の気持ちを伝えます。
(3)本題は「Iメッセージ」で伝える
本題を伝える際は、「あなたはこうだ」と責めるのではなく、「私(I)はこう思っています」と自分を主語にした「Iメッセージ」で伝えます。
× 「あなたは、言い方がきついです」
〇 「私はあなたの言い方がきついと感じるので、変えてほしいのです」
(4)相手の話にも耳を傾ける
自分の言いたいことだけを伝えるのではなく、相手の言い分にもしっかりと耳を傾けましょう。
(5)意見を聞き入れて、味方になる
理解した相手の意見も受け入れて、次のようなメッセージで味方になりましょう。
「時には、はっきりと伝えることも必要です。言い方を工夫すれば、相手も聞き入れてくれます」
「◯◯さんのことはこれからも頼りにしています。今後も職場の雰囲気づくりに協力してください」
「気になったことがあったら、ぜひ相談してほしい」
まとめ
部下を指導する時に一番大切なことは、ブレない首尾一貫した対応です。チームで仕事をするのですから、「チームとして大事にすること」を全員に伝えていく必要があります。そして、同様に重要なことは、もし会社やチームの利益を損ねるような言葉や行動があったら、なくすように指導をしていくことです。リーダーとして、チームを導いていきましょう。
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太田 章代