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印象を悪くせず『長い話を終わらせる』5つの方法

太田章代新人育成トレーナー

新人育成トレーナーの太田章代です。

仕事においてよくあるのが、「お客様や上司の話が長引いて、どうやって切り上げたらいいかわからない!」という場面です。

私自身も営業をしていた頃は、予定を詰め込みがちで、「絶対にこれ以上商談を伸ばせない!」という場面が何度もありました。そんなときは、何とか相手に不快な思いをさせずに会話を切り上げられないか必死に頭を回転させるのですが、なかなかうまくはいかないものです。

そこで、私も使っていた上手に話を切り上げるための方法をご紹介します。

話を切り上げることは悪ではない

話を切り上げられない人の中には、「話を切り上げるのは良くないことだ」という思い込みを持っている人もいます。しかし、それは間違いです。

仕事にはおいては、時間管理はとても重要な意味を持ちます。その後の仕事に差し支えるくらいなら、話を切り上げた方がいいでしょう。「嫌われたらどうしよう」と思わず、短くても濃密な時間を共有することを目指しましょう。

無言の合図は危険

話を切り上げるため、無言の合図を送る人もいます。たとえば、チラチラと腕時計やスマホに目をやったり、書類をしまいはじめたりといった合図です。

ところが、この無言の合図は良くない結果を産むこともあります。「時間がないのかな?」と相手に気を使わせてしまいますし、「さっさと切り上げて、早く帰りたいんだな」と相手が不快な思いをしていることもあるので気をつけましょう。

印象を悪くせず話を終わらせる5つのテクニック

では話をうまく終わらせるには、どうしたらいいのでしょうか。5つご紹介しますので、できそうな方法から取り入れてみてくださいね。

(1)話した内容をまとめる

「話が長い人」は、えてして一つの話題のキリがついても、「△△といえば、○○も…」と思い出した話題を次々とつなげます。そういう場合は、一つの話題にキリがつきそうなときがチャンスです。すかさず「それでは、今回のお打ち合わせの内容をまとめますと…」と口を挟み、決定事項や今後の流れを確認します。相手にとっても、打ち合わせの整理ができるわけですから、不快にはなりません。

(2)相手の時間を尊重していることを伝える

話が長引くと、「今何時かな?」と気になっても、なかなか時計を見ることができないものです。そんなときは、「○○さん、お忙しいのにお時間よろしいですか?」と相手に配慮している風に声をかければ、時計を見ることができるでしょう。さらに、「ああ、もうこんなお時間でしたか。お話に聞き入ってしまって申し訳ありません」と伝えれば、悪い印象を与えず切り上げることができます。

(3)話を一旦中断する

「話が長い人」は、自分の話に夢中になっていることがあります。そこで、一旦空気を変えることで、我に返ってもらえることが期待できます。たとえば、以下のような方法で流れを一旦断ち切りましょう。

・話の流れに不確かなことが出てきたら、「お調べします」と言い、PCやスマホで調べる

・「お話の途中に申し訳ございません。今の〇〇は重要なところなので、ぜひ確認させてください」と主導権を握る

・「何か飲まれますか」など、相手の飲み物に気を遣う

・トイレに立つ

このように、流れを一旦中断することで、切り上げやすくなります。

(4)ポジティブな言葉で締める

もし話を切り上げても、最後の言葉の印象が良ければ、良い印象をその後に残すことができます。次のようなポジティブな言葉で会話を終わりましょう。

「本日は大変勉強になりました。ありがとうございました」

「〇〇さんのお話に引き込まれて、すっかり時間を忘れてしまいました」

「このお話の続きは、次の訪問の際にぜひ聞かせてください」

以上のような、ポジティブな言葉で締めくくりましょう。

(5)あらかじめ伝えておく

顧客なら、相手のことはわかっています。「話が長くなりそうだな」と予測がつくでしょう。後に予定が入っている場合は、商談開始前にあらかじめ伝えておきましょう。そうすれば、後で「どうやって切り上げようか」と考えることはありません。

ただし伝え方には十分な配慮が必要です。

×「この後予定がありまして、16時には退席させていただきます。ご了承ください」

この言い方だと、自分の都合を押しつけているように受け取られます。

〇「この後予定がありまして、16時には退席しなければなりません。それまで△時間ありますので、色々お話聞かせてください」

このように伝えれば、自分の意思というより、「義務でしょうがなく」といった印象で伝えることができます。また、伝える際には、「本当はもっといたいのですが、残念です」という気持ちを込めて伝えましょう。

まとめ

印象を悪くせず『長い話を終わらせる』方法

(1)話した内容をまとめる

(2)相手の時間を尊重していることを伝える

(3)話を一旦中断する

(4)ポジティブな言葉で締める

(5)あらかじめ伝えておく

いかがでしょうか。話を切り上げる際には「もっと話を聞きたいのですが・・・」という気持ちで切り上げましょう。上手な切り上げ方をマスターすることで、心の重荷を軽くして会話を心から楽しめるようにしたいですね。

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新人育成トレーナー

愛知県岡崎市出身。損害保険会社の事務員から広告代理店の営業職に転職。入社2年目から6年連続売上トップ。32歳で統括本部長に抜擢。50人の部下を指導する。35歳代表取締役に就任。その後、2006年人材育成事業で独立。現在まで研修&講演に2,000本以上登壇。離職率の低下や、職場のコミュニケーション改善などで成果を上げる。独自の体験型講演が好評をいただき、講師評価98.7%でリピート率も高い。研修&講演を通して【働くを楽しむ】社会創りに貢献するという使命のもと、日本全国で精力的に活動中。

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