「おいしい牛乳」新パッケージは「開けにくい」? Twitterで話題 明治にコツを聞いた
明治の看板商品「明治おいしい牛乳」のパッケージが新しいものに変わっています。従来は、注ぎ口を四角く開く通常の牛乳パックでしたが、新パッケージは、内ぶたのある広口キャップが付いています。明治は新パッケージについて「開けやすい」とアピールしています。
先日、この新パッケージが「高齢者など握力の弱い人には開けにくい」と、Twitterで話題になりました。キャップをつまんで回した後、内ぶたのプルタブを引いて開けるのですが、意外と力がいるのです。筆者も先日購入した際、通常の牛乳パックより開けづらいと感じました。
Twitterで検索すると、「開けにくい」という声が多数ヒットします。「ふたに高さがないので力が入らず回せないし、プルタブも引きにくい」「内ぶたが開けにくい」などです。その一方で、「通常の紙パックより開けやすい」と好評の声も、少数ながらありました。
「開けにくい」という声についてどう考えているかや、開け方のコツを、明治に聞きました。
開け方のコツは?
――「新パッケージが旧パッケージより開けにくい」という声は届いているでしょうか?
内ぶたについては、開けにくいといったご意見をいただいております。また、外キャップについても、ごく一部ではありますが、そういったお声をいただいています。
――「開けにくい」という声について、対応・対策を検討されていたり、検討するご予定はありますでしょうか?
開け方について、現在パッケージや「明治おいしい牛乳」ブランドページにて図解や動画でご説明させていただいていますが、お客さまへお伝えしきれていないと考えています。お客さまのご意見を受けて、パッケージの説明については改善を予定しています。
また、ブランドページでの動画についても、よりお客さまの目に触れやすいよう工夫をしていきたいと考えております。
――新パッケージの売りの1つは「開けやすさ」だったと思いますが、「開けにくい」という声があることについて、どうお考えですか?
新パッケージに関しては、従来容器より開けやすいというご称賛の声をいただいておりますが、一方で、開けにくいと感じるお客さまもいらっしゃり、これについては、当社からのご説明不足と考えております。開け方の手順やコツがお伝えしきれていないと改めて感じており、今後もよりわかりやすい開け方に向けた、ご説明を継続していきたいと考えております。
――「開けにくい」という人に対して、楽な開け方や代替商品など、提案できることはありますか?
内ぶたの開け方のコツとしては、容器の角をしっかり押さえ、リングに指をかけて手前にひくようにしてゆっくりと半分めくってください。その後、やさしく切り離していただければと思います。
外キャップは、指先だけではなく、指の腹など全体を使用して開けていただくと開けやすいです。
実際に開けてみた
明治の回答を元に、筆者も「おいしい牛乳」を開けてみました。外キャップは、指の先だけで開けようとすると開けにくかったのですが、親指をふたに沿って寝かせるようにし、手全体で握り込むようにして開けると、あまり力を加えなくても開けることができました。
内ぶたは、動画で案内されているとおり、左手でパックの角を持ち、中のリングに右手人差し指をかけ、親指で押さえ込むようにしながら開けてみましたが、それなりの力は必要でした。また、この開け方だと親指の爪が注ぎ口についてしまい、衛生面が少し気になりました。
「おいしい牛乳」の新パッケージは、発表当初からネットで物議をかもしていました。容量が1リットルから900ミリリットルに減ったことから「実質値上げでは」との声があったほか、新パッケージで「筋肉への負担が約1割軽減」とアピールしていたことについて、「容量が10%減ったのだから当然だ」などと突っ込まれたこともありました。誰もが知る定番商品の大きなリニューアルで、さまざまな意見が出ているようです。
今年3月以降、旧パッケージは全国から消え、新パッケージに統一されます。新パッケージの容量や開け方に、消費者はなじんでいくのでしょうか?