「不妊症」は「不幸症」ではないよね
こんにちは。理学療法士ケイシーです。
結婚年齢や出産年齢が上昇する今の時代
不妊に悩む女性は少なくありません。
私も今のところその一人です。
妊活中の女性はとても繊細
「子供は授かりものだから」
「子供がいない人生も悪くない」
「子供のいない人生なんて」
子供が欲しいと願う女性たちには
多くの言葉が刃になり
心をえぐり取っていきます。
妊活中の女性たちは、
周囲の言葉だけではなく、
自分自身の1日1日の体調や
体の変化に敏感になります。
生理周期を眺めては
「今回はいつもと違うかも」と
期待を抱き、生理が遅れれば
歓喜し、出血を確認すると一転して
落胆する。投げやりになりたくなる日も
ありながら、諦められず
それを繰り返す日々に
振り回され、疲弊し、それでも
やめられない。
そんな毎日が、妊活です。
そして、いつしか
「子供は?」と聞かれることや
「不妊症」と言うことが
とてもしんどくなるんです。
「不妊症」ってやめません?
そもそも
「不妊症」って
言葉が良くないですよね。
だって、できるかできないかなんて
まだわからないんだから
「未妊症」とかのほうが
適切じゃないですか?(屁理屈?)
日本語に対する不満はさておき、
不妊症のなにがつらいって
「ほかの人はできているのに
なぜ自分は・・・」という
気持ちからくる、
焦りや妬みの部分って
結構大きいと思うんですよね。
まるで自分が欠陥品のように
思えてしまって、周囲にも
同情の目で見られるような気分になって。
でも、月並みですが
「妊娠・出産は奇跡」なんですよ。
目に映る誰かが簡単に手に入れても
視界に映らない誰かは、自分と
同じ思いをしているものなんです。
宇宙飛行士になれないと不幸?
妊娠・出産ができる・できないは
私は宇宙飛行士になれる・なれないに
似ていると思うんです。
たとえば、
宇宙飛行士になりたかったけど
持病があってなれなかった。
たとえば、
競馬の騎手になりたかったけど
身長が高くてなれなかった。
これらは、努力をしても
覆すことが難しい事実で
夢を諦めなければいけないことも
あるでしょう。
妊娠や出産もそうです。
努力をしても、願っても
無事生まれる命があれば
恵まれないことだってあるんです。
では、
そういう人たちは
みんな揃って不幸でしょうか?
絶対そんなことはありません。
宇宙飛行士になれなくたって
騎手になれなくたって
人生は続いていく。
かけた時間は自分の糧になり
色んな未来へ進んでいけます。
仕事も、趣味も、出会う人も
無限大。自分の幸せを決めるのは
他人じゃないんです。
「子供のいない人生は、考えられない」
そんな言葉は、
その人1人の人生を表した言葉で
「子供のいる人代表」の言葉ではありません。
子供のいる人が、子供のいない人生を
想像したっていいし
子供のいない人が、子供のいる人生を
想像したっていいんです。
だから、どこかの誰かに
傷つけれられることなく
今日まで生きてきた自分自身を
もっと信じてあげたい。
心優しい夫に出会え
楽しい毎日を過ごせること。
笑って過ごせる友人がいること。
やりがいのある仕事があること。
休日を楽しむ趣味があること。
好きなことに使えるお金があること。
これが、私の人生の中で
私が得た生きる糧です。
自分の努力で得たものにこそ価値がある
子供はほしいし、
できないことは悲しい。
でも、
得られるかわからないものに
100%心を奪われることは
とても危ういことだと思います。
「自分は子供ができないから
他の人より不幸な人生だ」なんて
ならないように
自分にあるものを大切にした毎日を
送っていきたいと思っています。
大切な人へ連絡をして
好きな服を着て
新しいことに挑戦して
やりたいことリストにチェックを付けて
生きる糧を磨いていく。
子供ができても、できなくても
明日の自分に誇れる今日を
送りつづけることを続けたい。
そのために、お互い
今日も口角を上げて生きましょう。
あなたはとっても素敵です。
理学療法士ケイシー