箱根は「他人事」ではない。活火山の数は110、世界の7%。【火山大国ニッポン】
噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられた箱根山。現在も活発な火山活動が続き、地震も無数に観測されています。
現場では立ち入りが制限され、温泉供給パイプのメンテナンスが滞るなど、日本を代表する温泉街・箱根は大打撃を受けています。
いっぽうで、めったに見ることのできない水蒸気噴火の光景を写真に収めようと、撮影に熱心な観光客も。待避所付近に駐車したり、車道の真ん中で撮影をしたり、とマナー違反も目立つようになっています。
「あの有名な箱根がねえ。大変だねえ」などと思う人もいるかもしれませんが、この事態は他人事ではありません。
日本は全国に110もの活火山を勇する火山大国(この数は実に世界の7%に当たります。この国土面積にして、です)。
実際、気象庁のホームページを眺めても日本のいたるところに活火山が存在し、そのうち47山は「火山防災のために監視・観測体制の充実等が必要な火山」と認定されています。
さらに、現在気象庁がレベル2以上の警戒を呼びかけている活火山は、全国で10カ所。昨年9月には、御嶽山で、水蒸気爆発のため57人の死者が出ています。
各火山のリーフレットと現在の噴火警戒レベル(気象庁ホームページ)
自分の住んでいる街や地元・故郷が、いつ同じような緊迫した状況を迎えるか分からないのです。そのことを厳粛に受け止めれば、マナー違反も少なくなるはず。
謙虚な関心を持ち続けたいニュースです。
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