【福津市】廃プラリサイクル体験!津屋崎でペットボトルキャップが大変身
今回、2020年に廃プラリサイクル工場兼ファブラボとして誕生したTSUYAZAKI BASE CAMP(以降、ベースキャンプ)で廃プラリサイクル体験をしてきました!
廃プラとは、使用後のペットボトルキャップなどの廃棄プラスチックのこと。
ふだん、捨ててしまうことが多いペットボトルキャップやプランターなどのプラスチックごみを自らの手でリサイクル品として「手裏剣」や「キーホルダー」など新たなモノへと大変身させることができるんです。
環境問題などの背景を学びながら、子どもから大人までリサイクル品を自分の手でつくる事ができるベースキャンプでの貴重な体験をご紹介します。
「廃プラリサイクル」を体験
ベースキャンプでは5歳頃から大人まで「廃プラリサイクル体験」で3種類の製作物をつくることができます。(1名3,000円~)所要時間は約90分です。
ベースキャンプの廃プラリサイクル体験では様々なモノをつくることができますが、今回は「手裏剣(しゅりけん)」「ホイッスル」「コマ」の3種類を製作しました。
実際に体験するまえに「廃プラリサイクルの背景」や「廃プラリサイクルって何?」について話を聞いて学びます。
その後、いよいよ体験開始!
まずは体験用の「bicycleシュレッダー」で材料となるペットボトルキャップを粉砕し「廃プラチップ」をつくります。
bicycleシュレッダーはペットボトルキャップを粉砕する仕組みを体感するためのマシーンです。
ペットボトルキャップを所定の場所に投入し、自転車をこぐことによって粉砕されます。
シュレッダーの仕組みを目で見て、体感しながら楽しく取り組めます。
シュレッダーの仕組みが分かったところでベースキャンプで実務用として使用している、より細かく粉砕することができるシュレッダーを体験させてもらいました。
じつはシュレッダーをはじめとするベースキャンプにあるほぼすべての機械は工場長が自製したものなんです。
だからこそ、モノづくりの工程を1つずつ丁寧に体験できるのがベースキャンプの魅力。
粉砕作業の体験をしたのは白色と黒色のキャップでしたがベースキャンプにはまだまだたくさんの色の廃プラチップがありました。
いよいよ、3種類の製作物をつくっていきます。
使用するのはこちらの「自動射出形成機」(以降、マシーン)です。
まず初めにつくるのは「手裏剣」です。
作りたい色のチップをマシーンに注入します。
こちらが手裏剣の金型です。
金型をマシーンにセットし、スイッチオン
すると約260度の熱で溶けた廃プラチップが、金型へ流れこんでいきます。
こちらが、出来立てほやほやの手裏剣です。
マシーンからはずしてすぐは、とても熱かったです。
ちなみに、今回は青色の手裏剣をつくるため青色のチップをマシーンへ注入しましたが、この手裏剣より前に使用したチップがマシーン内に残っていたため青色ではなく黄緑色の手裏剣ができあがりました。
今回、つくった手裏剣は一番右側のものです。
ホイッスルやコマについても手裏剣と同様に作業してつくります。
ただ、ホイッスルやコマは組み立てが必要なため補助を受けながらニッパーで不要な部分を切り取ります。
その後、接着剤で組み合わせました。
コマをつくる様子はこちらです。
このコマはまわすと振動により光る仕組み。
組み立てが難しかったため工場長にも補助してもらいながらつくりあげました。
自分でつくったモノは格別な愛着があるようで、自宅に持ち帰ってからも大切にあそんでいました。
TSUYAZAKI BASE CAMPとは
TSUYAZAKI BASE CAMPは、廃プラリサイクル体験や「ファブラボ」という木工や金属加工などのアナログからパソコンを使ったデジタルな工作ツールまでを備えたモノづくりセンターのことです。
「SDGs未来都市」に選定されている福津市からSDGs宣言企業第1号としてもベースキャンプは認定されています。
また、2023年世界水泳福岡大会のボランティア向けノベルティメダルの製造をするなど、世界的にも注目される廃プラ商品を製造していますよ。
工場長はどんな人物?
ベースキャンプの工場長は古川隆邦(ふるかわ たかくに)さん。1978年東京生まれ、現在は福津市在住で3児の父です。
TSUYAZAKI BASE CAMPでモノづくり教室を運営しながら、九州産業大学造形短期大学部で非常勤講師をしたり多数の雑誌やメディアに出演するなど幅広く活動をしていらっしゃいます。
工場長の想い
今回の取材開始後すぐに、古川さんが小学生の頃に恩師が言った「環境が人をつくる。その環境は人がつくる。」という言葉を教えてくださいました。
古川さん自身もベースキャンプでは環境を重視し「子どもたちの人生のキッカケ」となる経験ができることを大切にしています。
具体的にはモノづくりの楽しさを伝え、好奇心や探究心をはぐくむためあらゆることの”背景”からしっかりと子どもたちが主体的に学び続けることができる環境づくりです。
目指すは近所のおもしろいオジサン!夢は「卒業生が十数年後に親となり子どもを連れてあそびに来てくれること」とお話してくださいました。
さいごに
ベースキャンプでは廃プラリサイクル体験はもちろん、ペットボトルキャップの回収も行っています!
必ずきれいに洗浄し、乾かしてから「ペットボトル回収BOX」に色別分別してお持ちくださいね。
みなさんもTSUYAZAKI BASE CAMPでペットボトルキャップを「手裏剣」や「キーホルダー」などへと大変身させる廃プラリサイクルを体験してみてはいかがでしょうか。
TSUYAZAKI BASE CAMP
(津屋崎ベースキャンプ)
廃プラリサイクル体験ができるモノづくりセンター
【住所】福岡県福津市津屋崎3-19-14
【電話】0940-51-3576
【公式HP】 TSUYAZAKI BASE CAMP (外部リンク)