「高い身体能力の感覚派」韓国のキム・ヘソンが大谷翔平、山本由伸の同僚に 交渉最終日にドジャースと契約
韓国KBOリーグのキウムヒーローズからポスティングシステムを利用してメジャーリーグ(MLB)球団への移籍を希望していたキム・ヘソン内野手(金慧成、25)が、ロサンゼルス・ドジャースと契約合意した。現地メディアが報じ、代理人側が明らかにした。
契約内容は3年総額1250万ドル(約19億3750万円)。以後、契約を2年延長した場合のオプションを含めた総額は最大で2200万ドル(約34億1000万円)となる。
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KBOリーグでは規約に「7シーズン以上活動した選手について球団はリーグコミッショナーの事前承認を得て、外国プロ球団に該当選手の選手契約を譲渡することができる」(第104条「外国プロ球団に対する選手契約の譲渡など」)とある。
これに該当するキム・ヘソンは球団を通してポスティングシステムの利用を申請。1月4日7時(日本、韓国時間)がMLB球団との交渉終了期限だった。
キム・ヘソンは2017年にトンサン(東山)高からキウムの前身ネクセンヒーローズに入団。2年目にセカンドのレギュラーの座をつかみ、後にメジャー進出するキム・ハソン(現パドレス)と二遊間を組んだ。
キム・ハソンが渡米した2021年はショートを守るも、翌年から再びセカンドに。リーグ一の二塁手として東京オリンピック、第5回ワールド・ベースボール・クラシック、杭州アジア大会で韓国代表入りした。
確実性の高い打撃を見せ、2021年から4年連続打率3割。2022年には打率、打点1位をマークした3番イ・ジョンフ(現ジャイアンツ)の前を打つ2番打者として好成績を残した。
2021年には46盗塁を記録しタイトルを獲得。通算211盗塁を記録している。俊足を誇るも単打系の打者ではなく、2024年は自身初の2ケタとなる11本塁打を残した。
キム・ヘソンについてチームの同僚や他チームの選手は「身体能力が別格」と話し、自身も「感覚を重視したプレーをしている」という発言を繰り返してきた。身長179cm体重80kg。走攻守にわたって高い瞬発力を発揮する点に一目置かれている。
KBOリーグからポスティング制度を利用してMLB球団とメジャー契約を締結したのはキム・ヘソンが8人目。キウムからは前身のネクセンを含めて5人目となる。
◇KBOリーグからポスティング制度を利用してMLB球団とメジャー契約を結んだ選手
リュ・ヒョンジン(投手) ハンファからドジャース(2013年)
カン・ジョンホ(内野手) ネクセンからパイレーツ(2015年)
パク・ピョンホ(内野手) ネクセンからツインズ(2016年)
キム・グァンヒョン(投手) SKからカージナルス(2020年)
キム・ハソン(内野手) キウムからパドレス(2021年)
イ・ジョンフ(外野手) キウムからジャイアンツ(2024年)
コ・ウソク(投手) LGからパドレス(2024年)
キム・ヘソン(内野手) キウムからドジャース(2025年)
◇キム・ヘソン成績
年度 率 安 本 打 点 盗
2017 .188 3 0 2 0
2018 .270 116 5 45 31
2019 .276 96 0 32 20
2020 .285 142 7 61 25
2021 .304 170 3 66 46
2022 .318 164 4 48 34
2023 .335 186 7 57 25
2024 .326 166 11 75 30
通算 .304 1043 37 386 211
⇒ 2024年KBOリーグ個人成績(打率10位 ストライク・ゾーン)
⇒ キウムヒーローズ紹介(ストライク・ゾーン)