毒親育ちとHSPの「類似点」とは!?両者に共通する「生きやすさ」のヒントとは?
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こんにちは、精神科医しょうです。
私は普段、精神科での外来を行い、7万人以上インスタやvoicyのフォロワーさんに対しHSP気質に関する発信、書籍の出版を行っています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)
親と一緒にいると「心が疲弊する」「機嫌を損ねないかいつもビクビクしている」「なぜか罪悪感を抱く」など、モヤモヤを感じることはありませんか?
ごく普通の幸せな家庭であるはハズなのに、親に対して不満を感じてしまう…、でも不満を感じた分だけ自己嫌悪におちいるといったネガティブなループから抜け出せず「生きづらさ」を抱えてしまう人が多くいます。
物事を悪く捉えてしまうのは自分の気質や考え方のクセが影響しているものだと、思っていませんか?
もしかしたら、子どもの頃の経験や環境があなたの「生きづらさ」に影響をもたらしているのかもしれません。
HSPの特徴の一つに「人から嫌われることを恐れる」というものがありますよね。
毒親に育てられた人にも、他人に過度に依存したり、顔色をうかがったりなどの共通する特徴があります。
一概には言えませんが、ネガティブな感情を抱きやすい人の中には、幼少期に植え込まれた毒親による心の支配が気質や性格に影響している可能性もあります。
そこで、今回は毒親育ちとHSPの類似性について考えてみたいと思います。
毒親が発した言葉は子どもの中で「内面化」する
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あなたは「どんくさい」「勉強ができない」「何をやっても不器用だ」などと、親から言われたことはありませんか?また、その時にあなたはどのように感じたでしょうか?
普通の親でもたまには笑いながら「どんくさい」くらいは言うかもしれませんが、健全な環境で育てられていたら、子どもは少しムッとはするでしょうが深くは傷つかないハズです。
しかし、親が子どもをけなすような言葉をいつも投げかけていた場合は、「私は無能で能力が無いにちがいない」と信じ込んでしまいます。
人間の脳は、特に信頼している人から言われた言葉をそのまま受け入れ、無意識の内に取り込んでしまう性質があると言われています。
もしネガティブなことを言われ続けていたら、その分だけ記憶として、蓄積し性格や価値観、生き方にまで影響を及ぼしてしまいます。
つまり親の心無い言葉による影響は、親が自覚している以上に、子に深刻な影響を与えかねないと言えるでしょう。
毒親育ちとHSPの類似点
HSP気質を持つ方の中には、毒親育ちの方もいるのではないかと思います。
先述した親の言葉だけではなく、親の養育態度と環境も子どもの性格や気質に大きな影響を与えます。
一概には言えませんが、常に付きまとう不安や心配、悲観的な発想や考えは、親との関係性や幼少期の家庭環境に要因があるとも考えられます。
では、これらのことを踏まえて、毒親育ちの人とHSPの類似する特徴について大まかなものをあげて見たいと思います。
・自己肯定感が低い
「どうせ自分なんて…」と自分に対する評価が低い傾向があります。
「上手くいかない」「失敗する」など、ネガティブなことを考えてしまったり、親や他人の考えを優先してしまったりしてしまいます。
・罪悪感を抱く
毒親育ちもHSPも、少し手を抜いてラクをすることや自分が幸せな気持ちになることに対して、ためらってしまう傾向があります。
「自分だけ幸せになって良いのだろうか…」「親が悲しむのではないだろうか…」と、他人の気持ちを深く考えてしまいがちです。
毒親育ちもHSPも「自分と他人の感情の境界線が曖昧」といった特徴もあるため、ちょっとしたことでも罪悪感を抱きやすい傾向があると言えるでしょう。
毒親育ちとHSPが心穏やかに過ごす対処法とは?
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まず、自身を振り返ってみて自分は「毒親育ちだ」「HSPだ」「毒親育ちのHSPだ」と立場を持つことで、対処すべきものが明確になり心が少しだけ軽くなるかと思います。
そして自分が「生きづらさ」を感じている原因がどこにあるのか?答えが分かったら課題が見えてくるかもしれません。
では、毒親育ちとHSPに共通して使える心穏やかに過ごすための対処法を考えてみたいと思います。
・自分の感情を大切にする
他人を優先してきた人も、親の感情に振り回されてきた人も自分に焦点を当てて、理屈抜きで「自分はどう感じているのか?」に向き合ってみましょう。
今まで自己犠牲を貫いて、苦しい思いや寂しい思いをしてきた人は、セルフハグをして「よく頑張ったね!」「大丈夫だよ」と自分に向けて伝えましょう。
ネガティブな感情がふと和らぎ、どっと我慢していた感情が溢れ出すかもしれませんが、全て受け入れましょう。
・周囲との関係性を見直す
あなたを苦しめている対人関係について、見直してみることも「生きづらさ」を解消するポイントになるでしょう。
ただし、無理に縁を切ったり、いきなり音信不通になったりすることはオススメできません。
あくまで、冷静に心の距離を取ることから始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
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今回は毒親育ちとHSPの類似点について考えてみました。
毒親やHSP気質についてはさまざまな要因が複雑に絡み合っていることが多くあります。今回の内容を参考に、みなさんがそれぞれの立場で自身の気質に向き合い「生きやすさ」を見つけるヒントになったら嬉しいです。
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
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