新たな熱帯低気圧が発生へ、来週にかけ発達しつつ北上か
新たな熱帯低気圧が発生へ
タイトル画像の雲の様子をみると、フィリピンの東海上で広範囲に雲が発生しており、特に赤い丸の中で、雲がまとまろうとしています。
気象庁の発表している予想天気図によると、この赤い丸の中で、あす19日(金)午前9時までに熱帯低気圧が発生する見込みです。(天気図中のTDマーク)
あさって20日(土)午前9時の予想天気図をみると、まだ熱帯低気圧の予想ながら中心気圧はやや下がり、発達傾向を示していることが分かります。最新の諸外国を含めた種々の計算では、この熱帯低気圧は今後、顕著に発達しつつ、北上してくる予想で揃ってきており、今後、気がかりな存在となりそうです。
海水温高く、急発達も?
発生が予想される熱帯低気圧付近の海水温の状況をみると、上図のように30度前後となっており、フィリピンの東海上は広範囲に平年より高く、30度前後の海水温となっています。
熱帯低気圧が発達する要因は海水温の高さだけではありませんが、30度前後の海水温があれば、熱帯低気圧が急速に発達することが多々あるため、気象庁の予想よりも早めに発達傾向を示す可能性も考えられます。
来週は台風と思われる勢力で北上させる計算が多数派に
諸外国を含めた種々の計算によると、発生が予想される熱帯低気圧は、早かれ遅かれ、発達しながら北上し、来週後半にはフィリピンの東から日本の南海上付近にかけて、位置する予想が多数派となってきています。
参考までに、上図は日本の最新のGSMによる計算ですが、来週25日(木)頃には台風とみられる勢力で、北緯20度線に近づく予想です。
この付近までは比較的、計算が揃ってきていますが、これより先はバラバラで、前面にある太平洋高気圧の位置や盛衰次第で、東にも西にも進む可能性がある状況です。また日本付近の偏西風も本州付近まで北上する気配があり、こうなると、一段と台風を流す一般風が弱くなり、どこへ向かうか難しい状況が考えられます。
いずれにしても今後発生が予想される熱帯低気圧の動向に注意が必要となるかもしれません。