SHOEI 新型ヘルメットZ-8はZ-7から買い替える価値はあるか?重さ、性能など徹底比較!
僕がヘルメットに求めるのが安全性と軽量性。
国内メーカー品を選べば安全性は問題なし。
問題は軽量性です。
多機能なヘルメットはパーツ点数が増えるので重くなりがち。
そのため静粛性、ベンチレーション、空力などのヘルメットの基本性能が高く軽量なモデルを選ぶようにしています。
SHOEIのヘルメットでいえばフルフェイスモデルはZシリーズが該当します。
最新モデルはZ-8ですが、僕は一個前のモデルZ-7を愛用中。
ではZ-7ユーザーはZ-8に買い替えを検討するほどの価値を見出すことができるのか?
お借りして試してみました。
Z-8の重さを徹底的にチェック
SHOEIのZシリーズのコンセプトは「ライト&コンパクト」
購入を検討している人は「どれだけ軽いか?」を気にしているはず。
まずは徹底的に重さをチェックしてみました。
Z-8の内装を外した本体のみの重さは軽くなった!
ヘルメットは重さに個体差があるのはメーカーも認めているところ。
またグラフィックモデルは塗料を多く使うので単色に比べて重くなります。
僕が使っているZ-7と同じくグラフィックモデルのZ-8をお借りしました。
内装を外した状態で重さを比べるとZ-8の方が9g軽くなっていました。
Z-8の内装も軽くなってる!
左が僕が愛用しているZ-7、右がZ-8の内装です。
僕のZ-7はパーソナルフィッティング済なのでクッションが盛られていますが、調べてみたところチークパッド以外は変更されていないようです。
チークパッドは3g軽量に。
ヘルメット本体と併せて12gの軽量化されています。
ちなみに全部付けた状態で1398gでした。
1400gをきっているのはフルフェイスヘルメットとしてはかなり軽量です。
参考までにパーソナルフィッティングで内装を持っている僕のZ-7は1423gです。
Z-8のベンチレーション
口元のベンチレーションは大きく形状が変更。
開口部は大きくなりました。
頭頂部のベンチレーションはセンターが一個から二個に。
左右のベンチレーションも大型化されました。
Z-8のシールド
シールドはZ-7同様に曇り止めのピンロックシートが標準で付属。
それは変わらないのですが、シールドの形状自体が大きく変更されました。
縦の幅が広くなり、視界が広くなっていそうです。
耳の近くは突起が追加されていて、風切り音低減と空力性能が向上するんだとか。
これはSHOEIのフラッグシップヘルメットX-14でも採用されています。
Z-8の形状
Z-7に比べてZ-8の方が顎部分がシャープになっています。
Z-8の方が後ろ部分のクビレがクッキリに。
横から見ても顎部分はシャープな感じです。
ヘルメット後ろのエアロスタビライザーも少し大型化されているように見えます。
Z-8はZ-7の上位互換と言い切れる性能
仕事で色々なヘルメットを借りて試すことがありますが、自分にはライト&コンパクトなSHOEIのZ-7が最高と思っていました。
人によってヘルメットに求めるものは違うので、僕にとっての最高はZ-7だったのです。
ですが今回Z-8をお借りして試したことによって、不動のナンバー1が上書きされる結果に。
使う前にはわからなかったのは、視界が大きく広がったこと。
多少シールドが大型化されたかな?ぐらいの間隔だったのですが実際に使ってみると視界が広がり開放感が増しました。
更に額部分のベンチ―レーションはセンターは一箇所追加され、左右は大型化されたことによって効果が大きくなりました。
ただ残念ながら口元のベンチレーションは効果を体感することができませんでした。確実に開口部が大きくなっているはずなのに不思議です。。。
チークパッド形状が見直されたことでフィット感が増し、ヘルメット下から入ってくる巻き込みの風の音が減り静粛性が増している印象があります。
新しく採用されたボーテックスジェネレーターの影響もあるかもしれません。
重さは多少軽くなっていますが、Z-7も重量バランスにも優れている事から体感的に更に軽くなっている感じはしませんでした。
コンセプトはそのままにヘルメットの基本性能が大きく向上した
Z-7は名作です。
初めてかぶった時は性能に感動しました。
ワンランク上のヘルメットを手に入れたような印象でした。
ですが、そのZ-7の更にワンランク上がZ-8と言い切ることができます。
基本コンセプトのライト&コンパクトはそのままに、静粛性、視野の広さ、ベンチレーション性能が向上しています。
インナーバイザーなど多機能性を求めるユーザーにはお勧めできませんが、軽量で基本性能が高いヘルメットを探しているライダーにはおススメです。