見えて来たアメリカ中間選挙の構図(3)
マイノリティーの女性の政治進出を象徴する人物を、もう一人紹介しよう。11月の中間選挙で、初めての女性イスラム教徒の連邦下院議員の誕生が確実視されている。この8月7日のミシガン州第13区での民主党の予備選挙でイスラム教徒の女性のラシダ・トリ―プが勝利を収めたからだ。この第13区は、自動車の町デトロイトの一部などを含み、人口の7割がアフリカ系つまり黒人である。圧倒的に民主党が強い。それゆえ、この選挙区では共和党が候補を立てないと予想されている。従って、民主党の候補者指名を受けたので、トリ―プの議員への当選が決まったようなものである。これまで2人のイスラム教徒が連邦下院議員に当選している。2人はアフリカ系のイスラム教徒の議員だった。しかし女性のイスラム教徒の議員は初めてである。
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