初詣の後に最も適した、神事に近い空間で嗜む、令和を代表する東京ラーメン
立川談志が、落語に「江戸の風」なる摩訶不思議なものを求めるのと同じように、概念には何らかの定義を求めるのが、人間の業であると。
東京ラーメンの定義とは何?となると、醤油ラーメンだの3代続いてるだの、なんだか古い雰囲気でも美味しいラーメンだの、なんだかよく分からん各自の勝手な定義があるでしょう。
今回は、私が最も「東京ラーメン」を感じるお店です。
銀座 八五(東京都銀座)
「文明より文化を重んじる」
銀座や浅草というのは、東京においても特別なエリアです。その空間で、我々が求めるのは、渋谷や新宿、六本木で目につくような最新のデザインや料理といった現代文明ではなく、「揺るぎのない品性」「繋ぎ続ける文化」「古来から引き継がれる日本の香り」といったものでしょうか。
内装だけではなく、外装にさえもしっかりと木材を使用しており、店内は神社仏閣を連想させる、りんとした空間。
内装空間や食材だけでなく、人間に至るまで、無駄のない本物だけの集合体。
グランメゾン東京の映画も、公開となりますが。美味しいものの先にある何かを我々は求めて、それに応えるように料理人は魂を削られておられます。
日本は、美味しいものが溢れてます、でも、美味しいだけでは、難しい時代が始まってるのかも知れません。
話はずれましたが、八五さんには、文化や江戸、そして日本をしっかり感じられるのです。そして、それは神事に近いような食事となって特別な何かがそこには確実に存在します。
初詣という、日本人だけの行事の後、ここで食を成すことのマリアージュ。正直いえば、仮説であり、99%の人は理解不能でありその理解の意味もないでしょう。ただ、日本人は日本的行事と食事をマリアージュできる人種であり、初詣と八五の組み合わせを試してみるのも、粋なお江戸遊びかと。
2025年は、本格的に東京のラーメン1,000円超え時代の幕開けでしょう。その時に、大きなアドバンテージを持つのが、この八五さんなどに象徴される料理人系のラーメン店。
和食、洋食、フレンチ、中華、様々な一流料理人がラーメンに参入して、さらにこの国の食文化レベルを上げてきそうな予感です。
銀座 八五
東京都中央区銀座3-14-2 (東京メトロ 東銀座駅 0.3 km)
営業時間 : 11:00~ *売切れ終了
定休日: 土曜日、日曜日
2024東京ラーメンBEST20ランキング
このランキングは、食べログ、ラーメンデータベース、Retty、Googleの評価指数および口コミ数(累計数、増加数、増加率)を変数として、アルゴリズム解析した結果をWRP(Web Reputation Point)として算出しています。
店舗を訪問し、食事をもとにした主観的な質的評価ではなく、各サイト上での所有スコアの量的評価であり、客観100、主観ゼロのランキングです。