西岐波の農免道路沿いにある「N-3trois（エヌトロワ）」に来ています。住宅街に紛れて見逃しそうですが、なんとしてでもたどり着きたいお店です。店内に入るとまずカウンター席があり、奥にテーブル席があります。

階段を上ったところに「ライブ席」というお席もあります。

このように、キッチンを眺めることができる特等席です。

こちらは、この日のディナーコースです。日々変わると思いますのでご参考まで。

最初の一皿「琵琶湖ワカサギ」素揚げ。泳いでいるところをいただくようなイメージ。

次は「カリフラワー／キャビア／萩ホワイトアスパラガス」。ムース仕立てで舌にスーと溶けていきます。素材の香りが口の中に広がり、その余韻をゆっくり味わいたくなる。お庭のハーブも添えて。

「北イタリアスペック生ハム／宇部黒花果」。最近よく見る黒イチジクはしっかりした果肉で生ハムともマッチ。自家製からすみも良いアクセント。軽いワインとあわせたくなる。

「秋刀魚／発酵イクラ／旭蟹／帆立」。サンマは燻製で身が締まっています。冷えた白ワインがあいそう。

カニやホタテのタルタルがぎっしり。今時期だけの一皿、これだけでそうとうな満足感。

「飛騨高山宿儺カボチャ」のスープと自家製パン。このスープは、カボチャのいいところだけ凝縮させたよう。

「長崎九絵／美東牛蒡」。厚みあるクエは表面を香ばしく焼いてあり、ごぼうはパリッパリに揚げてあります。素材の特質をぞんぶんに利用して、味も食感も楽しめる一品。

「熊本あか牛イチボ／須佐ブルーベリー／美祢原木椎茸／フランス茸」。お肉は発酵ブルーベリーで包んでいるそうで、なんとも表現できないコクがあります。あか牛をステーキでいただけるのはかなり珍しい、ボリュームある一品。

デザートには「ときつ養蜂園蜂蜜マドレーヌ」と「chasitsuハーブティ」です。お飲み物はオリジナルブレンドコーヒーも選べます。

そして「青森川中島白桃」は、軽いムースに花びらで装飾。最後までアーティスティック。

マドレーヌはお持ち帰りをお願いしたところ、包みのシールが思いのほか可愛かった。

今回は、夜の8800円コースをいただきました。県産の素材を中心に、その時期の旬を各地から集めて、お肉もお魚もお野菜もバランスよく組み合わせられています。素材そのものを活かしながらもフレンチの技で、華やかで奥行きある味わいに仕上げられています。できれば一皿ずつにワインをあわせて、ゆっくり時間をかけてお食事を楽しみたい、そんなコースでした。
※メニューは昼夜ともにコースのみ。所要時間2時間。予約は2日前まで。1ドリンクオーダー制。詳しくはHPにてご確認ください。