「うちの子はお布団に寝かせて、数秒から5分以内に、すんなり寝る（＝セルフねんねしている）！」しかし、その後頻繁に起きてしまう場合、本当の意味でのセルフねんねができているかどうか、もう一度確認する必要があります。

※セルフねんねとは、親の手を借りず自分で寝ていける様子のことを指します。

数秒〜数分で寝てもOKな場合

ただし、将来的に夜間頻回起きにつながる危険性はあるので、活動時間にも注意を払う必要があります。

数秒から数分で寝た後にトラブルが多発する場合

それは「セルフねんね」ではなく、単に疲れすぎていると考えられます。この場合、赤ちゃんは自分で寝た自覚がありません。疲労のあまり最初の1〜3時間は眠りますが、ある程度体力が回復すると目が覚めて「ここはどこ？ママはどこ？なぜ寝ている？」と混乱して泣いてしまいます。

夜間何度も起きる子への対策

1. 安全で快適な睡眠環境を整える

乳幼児は大人より体温が高めなので、部屋を涼しめ（気温20〜22度）に保ち、遮光カーテンで真っ暗にし、外の騒音が気になる場合はホワイトノイズを使用するなどの工夫をしましょう。

2. 日中の疲れすぎに注意する

月齢に合わせた活動時間を参考に、お昼寝させることを心がけましょう。

3. 赤ちゃんが寝ることへの納得感を高める

ねんねの前にルーティーンがあると、赤ちゃんは次に何をするかがわかり、納得して眠りにつくことができます。月齢別のねんねルーティーン例を参考に、自分の家庭に合ったルーティーンを作ってみましょう。

4.入眠の「くせ」をとる

授乳しながらでないと寝られない、抱っこしてないと寝られない、ママが隣にいないと寝られない…などは、寝る時の「くせ」と言えます。

人間には睡眠サイクルがあり、浅い睡眠サイクルになった時には寝入った時と同じ状況を求めます。その時に「寝入った時は抱っこされていたのに、ベッドに寝ている」「ママが隣にいたのに、いない」などと違う状況になっていると、混乱して泣いてしまうのです。

もしこれが原因で夜泣きがあり、親子で睡眠不足になっている場合は、この「寝入る時のくせ」を取る練習がおすすめです。

短時間で寝付いても問題ない場合もありますが、すぐに起きたり、夜泣きや夜間頻回起きにつながっているようであれば、その「秒寝」を解消するのも一つの手です。

赤ちゃんの睡眠パターンを客観的に分析するのはとても難しいものです。そのため、プロの目線も大切にすることをおすすめします。夜泣きの辛さは、経験者にしかわからないものですよね。一人で悩まずに、ぜひ一緒に解決策を見つけていきましょう。