あなたは「マウスのクリック音がしない」という快楽を知らない
静かなオフィスで、集中して作業に取り組もうとしているのに、隣席から聞こえてくる「カチカチカチッ」というマウスのクリック音。気にしないようにしようとすればするほど、耳についてしまう。そんな経験はありませんか?
長年MX MASTERシリーズを愛用してきた筆者も、その一人でした。しかし、最新モデル「MX MASTER 3S」を使ってみて、その悩みから解放されました。
MX MASTER 3Sの進化点
MX MASTER 3Sは、MX MASTER 3の外観はそのままに、クリック音を大幅に削減している。メーカーによると、クリックスノイズは90%減少しているという。「カチッ」という耳障りなクリック音が、「ポコッ」という静かな音に変わったことで、周囲を気にせず作業に集中できる。
静かなカフェや図書館で作業する際にも、周囲に迷惑をかける心配がない。また、オンライン会議中にクリック音がマイクに入ってしまうことも防げる。
静音性だけじゃない! MX MASTER 3Sの魅力
MX MASTER 3Sは、クリック音の静音化に加え、トラッキングセンサーが8,000DPIに強化されている。4Kや5Kといった高解像度ディスプレイ、あるいはマルチディスプレイ環境でも、カーソルを素早く正確に操作できる。
MX MASTERシリーズの特徴であるMagSpeed電磁気スクロールホイールも健在だ。1秒間に1,000行のスクロールが可能な高速スクロールと、1行ずつ正確にスクロールできるラチェットモードを、自動で切り替えるSmartShift機能により、快適な操作を実現する。
さらに、6つのカスタマイズ可能なボタンと、親指で操作できるジェスチャーボタンを搭載。Logicool Options+ソフトウェアを使えば、それぞれのボタンに好みの機能を割り当てることができる。
最大3台のデバイスに接続し、ボタン一つで切り替えられるEasy-Switch機能も搭載。複数のデバイスを同時に使用する際に、作業効率を大幅に向上させる。
MX MASTER 3Sは買いなのか?
MX MASTER 3Sは、クリック音の静音化とトラッキングセンサーの強化という、2つの大きな進化を遂げた。MX MASTER 3を持っている人が買い替える必要があるかというと、必ずしもそうではない。しかし、静かな環境で作業したい人や、高解像度ディスプレイを使用している人、より快適な操作性を求める人にとっては、魅力的な選択肢となるだろう。
MX MASTER 3Sは、まさに「静寂の最高峰マウス」と呼ぶにふさわしい。一度使えば、その快適さからもう戻れない。