EDP(オードパルファン)って何が違うの? 香水のプロ、調香師が教えるすぐ使える香水の豆知識。
こんにちは!香水のスペシャリスト、調香師・ゆうかです。
今回は知っているようで知らない香水の用語「オードパルファン」について解説します。
単なる知識では終わらない、毎日使える香水tipsです!
知っておくとこう使える!オードパルファンの定義
オードパルファンは香水を濃度によって分類した4つのタイプのうちの一つです。
オーデコロン・オードトワレ・オードパルファン・パルファンの4タイプが通常販売されていますが、今回はその中でも幅広く販売されているオードパルファンを中心に解説していきます。この分類のポイントは、香水選びでも重要なポイントとなる香りの持続時間です。
香水はアルコールに香料を溶かしたものなので香料の濃度が高いと持続時間が長くなり濃度が低いと持続時間が短くなります。
一般的にはオードパルファンの濃度は10%〜20%程度で、持続時間は5時間前後です(明確な決まりはないのでこの範囲に入らないものもあります)。
同じ濃度でも使われている香料によって持続時間は変わるのであくまで目安となりますが、香水を購入するときにどれくらい香りが持つのかは気になるポイントですよね。
仮に同じブランドの同じ香りでオードトワレとオードパルファンがあった場合、オードパルファンの方が持続時間が長くなると考えてください。
その分値段も変わって来ますが、ライフスタイルに合った選び方ができるようになります。
(※ブランドによってはオードトワレとオードパルファムでレシピを変えている場合もあるので香り自体が異なることもあります。)
オードパルファン?オードトワレ? 迷ったらどっち?
もう一つメジャーなタイプにオードトワレがあります。
オードトワレの持続時間は約3時間が目安です。
上述のように価格もオードパルファンと比較すると抑えめで、ライトなタイプの香りが多いのでまずは試してみたい、気軽につけたいという方におすすめのタイプになります。
一方オードパルファンは持続時間が長い分香りも強めに香るのでしっかり香水をつけていると感じたい方にもおすすめです。
また、お仕事などでなかなか香水をつけ直すタイミングが無い!という方にもおすすめになります。
メジャーなブランドは同じ香りでオードパルファンとオードトワレの2タイプを販売していることが多いので、選ぶ際に着目してみてください。
気軽につけたいならオードトワレ、しっかりつけたいならオードパルファンと覚えておいてくださいね。
EDP?EDT?表記に注意!
最近はインターネットで香水を購入することも増えましたね。
店舗で香水を購入する場合はあまり間違えることはないと思いますが、インターネットショッピングの場合はオードパルファンだと思ってオードトワレを買ってしまった、というような間違いも起きがちです。
サイトによってはEDPやEDTという表記がされていることもありますが、EDPはオードパルファン、EDTがオードトワレになります。
購入の際にはこういった表記にも注意してみてください。
今回は香水選びに役立つ、「オードパルファン」の解説でした。
購入してみて思ったより香りが持たなかった、あるいはもっとしっかり香らせたかった、そんな経験をした方もいると思いますがこの知識があるだけでそんな失敗も軽減できると思います。
新しく購入するときだけでなく香水のタイプを知るだけでライフスタイルに応じて使い方も変えることができると思いますのでぜひお手持ちの香水もチェックしてみてくださいね。
YouTubeで、今回ご紹介したもの以外のタイプの解説もしています!