地下鉄 上前津駅から徒歩5分、仏具店や欄間店が立ち並ぶストリートを抜けてやってきたのは曹洞宗のお寺「天寧寺」。月に1度行われている写経会へおじゃましました。

■リピーターも多い 天寧寺の写経会

法話「百八煩悩」に続いて、椅子座禅。呼吸は、『鼻から吸って口から吐いて』。心が落ち着いてきたところで、いよいよペンを持って般若心経を書き写していきます。

筆者は初心者なので、下敷きのお手本をなぞって1画1画慎重に墨を置いていくのですが、そうすると線の太さにばらつきが出たり、ハネもうまくいかないような……。

慣れてくると「ある程度リズミカルに筆を進めた方がいいのかな」という気づきを得ました。10回以上通っているというリピーターの方は流石に筆が早いですね。

最後に日付やお願い事を書くのですが、「身体健全」と「家内安全」にしてみました。

■情報社会で出会う無心の時間は癒しだった

手を動かすのは無心になれていい感じ。書き進めた分だけ、成果がすぐにわかるのも達成感があります。

普段、SNSも多用している筆者。スマホが震えれば気になるし、リモートワークの普及で仕事がプライベートを浸食しがちな今日この頃。「デジタルデトックスのヒントが得られないかな」という思いもあり参加してみたのですが、終わってみると常時つながっている情報の回線から解放されたような爽快感がありました。

百八の煩悩を打ち消すように般若心経を参加者全員でとなえ、納経させていただきました。天寧寺の大野副住職は「煩悩を消し去って、良い新年のスタートを」とおっしゃっていました。

いろいろなことがあった2024年も、残すところあと2日。みなさまに心穏やかなお正月が訪れますように。

次回の天寧寺の写経会は、2025年2月28日（金）の予定。天寧寺公式ホームページからお申込みいただけます。

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