【名古屋市中村区】お散歩しながら楽しむ小さなお寺市「ささしま暮らしのお寺市」へ行ってきました②
前回の続きです。(前回の記事はこちら→お散歩しながら楽しむ小さなお寺市「ささしま暮らしのお寺市」へ行ってきました① Yahoo!ニュース)
■カフェ・デ・モンクなごやか
「カフェ・デ・モンクなごやか」は臨床宗教師さんとカードゲームやおしゃべりに興じられるコーナー(名前の通り「文句」をこぼしても良いみたい)。
神主さんとお坊さんと一緒に、カードゲーム「もしバナゲーム」をしてしばし遊ぶことにしよう。こちらのカードゲームは「病気になったときなどに、何を重要視するか」に思いを巡らせて、自分の価値観を見つけるゲーム(だと思う)。
配られた5枚の持ち札には、「誰かの役に立つ」「自分の人生を振り返る」などの文字が。「(自分が病気になったと想定して)これは自分にとっては大事なことではない」と思ったカードを1枚ずつ順番に場に捨て、かわりに場から「これは大事だ」と思ったカードを1枚拾う。
一巡、二巡…と繰り返し、もう捨てたいものも拾いたいものもなくなったらおしまい。
逡巡した結果、最後に手元にある札はすなわち「大事にしたいものだよね」という即興のゲーム。
(余談だがカードを配ってくれたお坊さんは手違いでご自身には1枚多く、6枚もの手札を配っていた。「徳の高さ分が天から加算されたのかな?」と解釈した筆者。お坊さんはゲームが始まると、早々に神に関するカードを手放していた。こういった場面が見られるのも、「カフェ・デ・モンクなごやか」の醍醐味かもしれない。)
筆者は、何回目かのターンで「ユーモアを持ち続ける」を手放して、「身体が楽」みたいなカードを拾いました。筆者が捨てたユーモアのカードは、お坊さんがトンビのように「これはね大切にしている♪」とさらっていったので、「アタイのユーモアが…!!」とちょっと後悔。現実ではユーモアを大切にしようと決めた。
このゲームは心がつらい人はやらなくてもいいし、途中でやめてもいいです(初めに「できそうかな?無理はしないでね」と確認があります)。これ、家族や友人とも気軽にやってみたいな。
■第2会場、長松寺へ向かおう。
ゲームにも満足したので、円福寺から長松寺へ向かおう。歩いて1分もない距離なのだが、道中の誘惑に負ける。だってお団子も和菓子もおいしそうだったんだもん。仕方ないよね。
長松寺では、年に1度この時期にしかお目にかかれないガリガリのお釈迦様に見守られながら、座禅会に参加。今しがたお団子を平らげてきたところなので、なんだか後ろめたい気持ち。
「最近はSNSがあったりしますが、いまは心を空っぽに」とのお坊さんのお言葉で静かなひとときを過ごしました。最後は宗派による座禅のスタイルの違いや修行について教えていただき、お寺をあとにしました。
前を歩く人が「みなさんで集まってこういうことをやるのはいいね、うちのほうは何もない」と話していたのが印象的でした。
イベントの実行委員でもある円福寺の小玉副住職は
と話します。
幅広い年齢層で賑わう村祭りのような雰囲気で、あたたかい気持ちになれるイベントでした。次回は4月27日(日)に開催予定とのこと。新年来たりなば、春遠からじ。
【ささしま暮らしのお寺市】
■場所:
・第一会場「円福寺」(名古屋市中村区下米野町3丁目7)
・第二会場「長松寺」(名古屋市中村区下米野町2丁目1)
■アクセス:
近鉄米野駅徒歩5分/あおなみ線ささしまライブ駅徒歩10分/名古屋駅徒歩15分
■駐車場:あり
■主催:ささしま暮らしのお寺市実行委員会
■外部リンク:ささしま暮らしのお寺市実行委員会公式インスタグラム
※掲載内容は取材当時のものです。最新の情報と異なる場合がございます。
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