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【岸和田市】こんな身近でオリジナル薬膳茶作りが体験できる!美味しく体に良く綺麗に「巡 薬膳-閏-」

Rainbowmommyライター・デザイナー(岸和田市)

お知り合いの方から、「近くで薬膳の講習があって、そこで体質に合ったオリジナルの薬膳茶作ったりできる講座を最近やってるらしいんやけど、そんなの興味ある?」という聞かれ、「薬膳!興味ありますね!」と即答した私。

興味を持ったきっかけというのは、子どもを産んでから。

子どもを産んでからというもの、健康だけが取り柄だった私の体にもなんとなく不調がよく起こって困っていた。そんな時に婦人科で処方された漢方がよく効いた事があって、漢方とかって信じてなかったけど、ほんまにきくんだ…と実感。

そこから漢方や薬膳、東洋医学に興味が沸き、一時期ネットで無料の東洋医学の体質診断などをむさぼるようにやっていた時期がありました。

今回「すごく興味があるんです。」と返した事も何かのご縁なのでしょうか。その一言がきっかけとなり、講座をされている方に連絡を取って頂き、今回、体験記事を書かせて頂ける事となりました。

講座が開催されている場所は、普段は「腸専門サロンLINDA.」として営業をされながら、レンタルサロンとしてもスペースを貸出されている「Cohesion space (凝集空間)PLUH」さん。
JR阪和線下松駅の高架を浜手に下がって2つ目の路地を左に入るとすぐの場所にあります。

一見普通の民家の建物ですが、お訪ねされる際はこちらの看板を目印にしてください。

「ピンポン」を押して、「はーい!」と明るい声に迎えられ、中に入ると、声と同じくらい明るいお部屋にずらりと並ぶ「ガラスの茶器」と「小さいボトル」たち。

美しい茶器が並べられているだけで、女性はテンションが上がるのではないでしょうか。

ボトルの上には何やらラベリングされております。

「紅花」「竜眼肉」「陳皮」「玫瑰花」「黄耆葉」「大棗」… 漢方にも使われている生薬(中薬)というもので、今回これらを茶剤として使いました。

身近によく見る素材も多く、はとむぎや、紅花、杏仁豆腐の上によく乗っている赤い実「枸杞(クコ)の実」などもあります。

これらの一式がテーブルの上に参加者全員分揃えられ、トレーには名前入りの手書きのメッセージカードが添えられ、なんとも温かい。講師となる先生の人柄が現れています。

先に今回の講座を開くきっかけなどをお伺いしようと、今回の講座の舞台となった『LINDA』を経営されている宮本直子さん(左)と、『巡 薬膳 - 閏 - めぐり やくぜん うるう』をされている奥野梨江さん(右)のお二人にお話を聞かせて頂いた。お二人とも自然な笑顔が素敵な女性です。

梨江さんは、お酒が大好きで、お酒や美味しい物を飲んだり食べたりするのも大好きなんだそうです。しかし、数年前より体の不調を感じる事が多くなり、我慢することは嫌いなので、今のまま、お酒や美味しい物を飲んだり食べたりしながら健康的になれるものはないか?と模索する中で、出会ったのが「薬膳」だったとの事。

薬膳との出会いのきっかけは、タレントの麻木久仁子さん。

麻木さんは、ご自身のがんの体験やご家族の体調不良を経て、現在、国際薬膳師、国際中医師、登録販売者資格を取得して活動されており、テレビで薬膳について語っていたのを見て、感銘を受けた梨江さん。

数ある食養生の中でも、薬膳は「一人一人の体質や体調に合わせて食べる、いわばオーダーメイドの食養生である」というところに際立った特徴があるそうです。薬膳の魅力とは、流行り廃りとは無縁の、時代を超えて現代まで生き残ってきた奥深さにある。

我慢することはなく、おいしく健康的になれるものを模索する中で出会った薬膳の道。最初は、薬膳料理なんて、絶対美味しくなさそう…マニアックでストイックな人しか食べないんじゃ??なんて思っていたそうですが、麻木さんの薬膳に対する活動を見て、これこそは!と思い、麻木さんの学ばれたのと同じ、本草薬膳学院にて梨江さんも本格的に薬膳について学ぶように。

そしてついに国際薬膳師/国際薬膳調理師/中医薬膳師の資格を取る。「でも、まだまだ勉強中の身なので、先生なんて呼ばずに、愛称で「うるちゃん」と呼んでくださいね。」「今回の講座も皆さんと親しくなれるよう愛称で呼び合いたいと思います。テーブルに置いてある名札に、ご自身の愛称を書いて頂き、本日はそれで呼び合いたいです。」と、なんとも謙虚なお姿。さわやかな笑顔にも内面の清々しさが表れています。

屋号である「閏(うるう)」とは、暦と季節のずれを調整するために日数または月数を増やす暦法のこと。

「皆様のお身体内のずれ(不調)を調節するお手伝いができます様に」という志をもち、この名前に決められた梨江さん。

その活動を知人を通じて知り合った宮本さんが知り、昔からたくさんの人と触れ合い、わいわいするのが大好きだった宮本さん。ご自身のされている腸活サロンでの活動にあわせて、レンタルスペースで様々なイベントや講習もされている事から、「是非!うちで薬膳の講座を行いましょう!」と熱烈な申し出をされ、その情熱に共鳴した梨江さんが、昨年より活動をスタートされたそうです。「こんなに熱い方は初めて出会いました!直さんのおかげです。」と梨江さんは当時を振り返って語ってくれました。

出会うべくして出会ったお二人のご縁がきっかけで開催された「薬膳講座」。昨年末に行われた第一回の講座も満員御礼で、大盛況のまま終了。今回、待望の第2回の開催となりました。

講習のテキストの見出しには、「薬膳を身近なものに」という文言が。梨江さんが目指す所がギュッと凝縮されたタイトル。「薬膳料理は、敷居の高い物でなく、普段スーパーで売っているものや冷蔵庫の中にあるもので出来ちゃうんですよ。」の言葉に目から鱗が落ちる。

薬膳の魅力はなんといっても、「身近にあるもの」でも出来るという手軽さから。例えば「くるみ」。この身近な食べ物も冷え性に効くという効能があるとの事で、冷え性がひどく、手足の先が氷のように冷たかったという梨江さん。試しにくるみを毎日3粒食べるという事を実践してみたら、薬膳に即効性はないのだけれど、気づけばいつの間にか体がぽかぽかしていて、手足の冷えもなくなっていたのだそう。

講座では、薬膳の考え方のもととなっている東洋医学(中医学)について分かりやすく教えて頂きました。

そして、「聞くだけの講座」ではしんどくなってしまいがちですが、『陰陽クイズ』というものも盛り込まれており、初めて同席した方々とも大いに盛り上がりましたよ。

「体質チェックシート」では、自分の体質を分析することができ、『今の自分の身体の状態を知る大切さ』をひしひしと感じました。

東洋医学の本質とは、「中庸」を目指す事なのだそうです。「中庸」とは、「偏りのないこと」を意味する言葉です。

東洋医学では「陰極まれば陽に転じ、陽極まれば陰に転ず」という言葉があり、何事も極端な方向に行き過ぎると全く逆の反応が出ると考えられています。つまり、「中庸を守る」ことは「食べ過ぎ」たり「行きすぎ」たりといった「すぎる」行為を避け、ちょうどよいバランスを保つ事が大事という意味です。

チェックシートでは、自分はどの部分に「偏り」があるのかを診断してくれます。

人体を構成する気は(陽)、血・津液は(陰)とされます。このバランスの乱れによって、各体質に分かれます。

分析の結果、色々なタイプに分かれるのですが、私は診断の結果、血が停滞し(血滞)、血の機能が発揮できなくなった状態である血瘀(けつお)タイプである事が判明しました。やっぱり…!と、自覚症状もあり、納得の結果。

講座を受けられた皆さん、各自全く違うタイプと診断され、「えー!そんな症状あるん?私はこっちの方が気になるわぁ!」なんてトークも弾みます。

ここから、自分のタイプに合った「各体質にアプローチする茶剤」をピックアップして、オリジナルの薬膳茶を作って行きます!

ウコンはクセがあるとの事だったので、今回は入れずに映え中心にした私のオリジナル茶葉
ウコンはクセがあるとの事だったので、今回は入れずに映え中心にした私のオリジナル茶葉

血瘀(けつお)タイプの私は、血液を浄化したり血行を促進し、血の巡りをよくする効能のある紅花やウコンなどを中心に、香りのよい物もいいとの事なので、桂花(キンモクセイ)なども入れ、あと、飲みやすいように杜仲茶の杜仲も入れてみました。あとは写真の映えを意識して、玫瑰花(マイカイカ)というバラ科の花で、香りで滞った気を巡らし、心身をリラックスさせる効果もあるお花を入れました。

皆さんのお皿を見せて頂くと、それぞれタイプが違うので、各種違ったブレンドのお茶が出来上がっています。

これこそ「真の体のためのオーダーメイド」。それが中医学の魅力なのでしょう。

色々な茶材をポットに入れ、お湯を注ぐ。

さて、どんなお茶に仕上がるのでしょうか?ワクワクしながら待つ事数分。

私のお茶は、紅花・桂花(キンモクセイ)のおかげでしょうか。薄い琥珀色のような美しいお茶に仕上がりました。

ほのかに香る玫瑰花(マイカイカ)と桂花(キンモクセイ)の香りもとても良く、味も杜仲茶をブレンドした事でかなり飲みやすい美味しいお茶に仕上がっています。思わず「美味しい!」と言ってしまいました。

茶剤に入れたものの中には、食べられるものも多く、今回「竜眼肉(りゅうがんにく)」という素材は珍しいとの事なので、お茶がらとなった後、1つ頂いてきました。

和気あいあいと進んだ今回の講座、うれしい事に、おみやげとして今回作ったオリジナル薬膳茶を2煎分(+お皿に見本に盛り付けた分もなので計3煎分)も持ち帰る事が出来ます!

このお茶を家でゆっくり飲める姿を想像して、今からワクワクしてしまいそうな綺麗な茶葉。これは本当にうれしいお土産ですね。

薬膳って、今、結構ブームになっていて、若い方からシニア世代まで興味のある方は増えていると思いますが、こんな風に、わかりやすく、身近で体験できる場はそうそうないと思います。

大盛況につき、第3回の開催も決定したそうです。

2024年3月26日(火)
10:00~ / 13:30~ の2部開催
各定員 8名
90分 2,500゛縁(円)”

この記事を読んで、ちょっと体験してみたい!そう思われた方は、- 閏 -さん、もしくは開催場所のLINDAさんまでお問合せしてみて下さい。

そのちょっとした勇気と経験が、また新しい自分との出会いのきっかけになるかもしれません。

また、LINDAさんのサロンでも、腸もみなどの腸活の施術やカウンセリング・よもぎ蒸しなどの他、様々な女性に役立つ講座も定期的に開催されています。こちらも是非チェックしてみて下さい。

『 巡 薬膳 - 閏 - 』
腸専門サロン LINDA.
〒596-0823 大阪府岸和田市下松町1丁目12−16
各instagramのDMから、もしくはLINDAのHPよりお問合せ下さい
(HP内にLINEにて対応あり)

ライター・デザイナー(岸和田市)

2人目の子どもの出産と共に、梅田・心斎橋界隈より地元の大阪府岸和田市にUターン就職した事で、子供の目線から、世間一般の岸和田のイメージとは違う虹のように七色に輝く柔らかい岸和田を見つける事に楽しみを見出す日々。企業のインハウスデザイナーをしながら、デザインや写真撮影などを副業としています。

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