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ファーム3連覇へ首位独走ホークス。東浜好投&李杜軒が復調兆しの一発!

田尻耕太郎スポーツライター

東浜、防御率1位の安定感

<8月7日 ウエスタン・リーグ公式戦 雁の巣>

阪神     000100000 1

ソフトバンク 00101100× 3

【戦評】

ウエスタン首位独走のソフトバンクが5連勝を飾った。3回に勧野甲輝のタイムリーで先制。その後同点とされるも5回裏に江川智晃のタイムリー二塁打で勝ち越すと、6回裏には李杜軒が5号ソロを放って突き放した。投げては先発の東浜巨が6回3安打1失点(自責0)と好投してファームで6勝目をマーク。防御率2.17はウエスタン1位だ。また、抑えの星野大地も最終回を3者連続三振の快投で締めくくり6セーブ目を挙げた。

長打が魅力、李杜軒「持ち味なので嬉しい」

【雑感】

李杜軒の一発は見事だった。阪神2番手渡辺のスライダー系のボールを逆らわずに右方向へ運ぶと、打球はぐんぐん伸びて右中間席に飛び込んだ。7月27日以来の今季5号弾。「あの方向へのホームランは久しぶりです。自分の持ち味なので嬉しい」と笑顔。石渡茂2軍監督と大道典良2軍打撃コーチは「あそこ(右方向)に打球が飛び出したのは調子が上がってきた証拠。バロメーターだから」と同じ言葉を口にした。

今季8年目の右打ちの内野手。松田宣浩や吉村裕基が離脱したことでチャンスと思われたが、夏場に調子を崩したのが痛かった。吉村は前日の6日から実戦復帰したものの、松田はまだ時間がかかりそうな状況。昨季は1軍で3本塁打を放ったパンチ力が魅力なだけに、まだまだ“その気”になってアピールを続けてほしい。

ところで、ウエスタン3連覇へ爆走中のホークス。この日の勝利で、今季ホーム試合は30勝8敗2分(勝率.789)という驚異的な数字を叩きだしている。

8日(金)からは2位広島カープとビジターで直接対決。2つ勝つか、もしくは1勝1分で優勝マジックが点灯する見込みだ。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。「Number web」でのコラム連載のほかデイリースポーツ新聞社特約記者も務める。2024年、46歳でホークス取材歴23年に。 また、毎年1月には数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。

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