期待のルーキーがAAA降格。カーディナルスで好調な外野手はヌートバーだけ
4月26日、セントルイス・カーディナルスは、ユーティリティのテイラー・モッターとメジャーリーグ契約を交わし、外野手のジョーダン・ウォーカーをAAAに降格させた。
モッターは、数日前にカーディナルスからDFAとされ、ウィーバー公示を経た後、FAになることを選択した。
ウォーカーがAAAでプレーするのは、これが初めてとなる。2020年のドラフトで全体21位指名を受け、2021年はAとA+、2022年はAAで過ごした。
今シーズンは開幕ロースターに入り、デビューから12試合連続安打を記録したものの、最初8試合の打率.355(31打数11安打)と出塁率.394、ホームランと二塁打が各2本に対し、その後の12試合は、打率.214(42打数9安打)と出塁率.267、長打は二塁打1本きりだった。
ウォーカーがいなくなっても、カーディナルスには4人の外野手がいる。ラーズ・ヌートバー、タイラー・オニール、アレック・バールソン、ディラン・カールソンだ。
彼らのうち、ヌートバーは、開幕直後に故障者リスト入りしたため、まだ10試合の出場に過ぎないが、出塁率.442を記録し、2本のホームランを打っている。ただ、あとの3人の出塁率は、ウォーカーの.321を下回る。オニールが.312、カールソンが.294、バールソンは.292だ。また、ホームランも多くはない。オニールとバールソンは2本ずつ、カールソンはホームランを打っていない。
カーディナルスは、ウォーカーをメジャーリーグにとどめ、断続的に出場させるよりも、AAAに送り、プレーする機会を与えたほうがいいと判断したのだろう。ウォーカーの資質について、疑問が生じたということではないはずだ。
なお、カーディナルスは、ここまで9勝15敗と出遅れている。