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WBC暫定ミドル級王座を狙う21勝(16KO)1敗のトップコンテンダー

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
MJS Entertainment

 今週末、WBC暫定ミドル級決定戦のリングに上がるドミニカン、カルロス・アダメス(28)が、ラスベガスで練習を公開した。 

 154パウンドから階級をアップしたアダメスは、2019年11月末にWBO暫定スーパーウエルター王座決定戦で敗れたのが、キャリア唯一の黒星だ。同ファイトは7ラウンドにダウンを経験している。目下、21勝(16KO)1敗。

 対戦相手のメキシカン、フアン・マシアス・モンティエルも同じ28歳だ。2021年6月19日に、ジャーモール・チャーロの持つWBCミドル級王座に挑み、判定負けを喫してから復帰2戦目となる。

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 現在トップコンテンダーであるアダメスは言った。

 「簡単な試合にはならないさ。モンティエルは世界戦レベルの試合を何度もこなしているベテランだ。ジャーモール・チャーロとだって12回フルに戦っている。タフだよな。

 ヤツは決意を持って、向かってくるだろう。彼がどんな戦い方をしても対応しなければ。俺がこんなに飢えた状態になったのは初めてだ。誰にも文句を言わせないように、KOで勝ちたい。

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 今回のキャンプは、毎日毎日限界に挑戦している。自分の能力を絞り尽くして、コンディションを整えているんだ。スパーリングもトップ選手たちと重ねているよ。準備万全だ。

 暫定王者になれば、次は世界タイトルマッチだ。絶対に勝たねばならない。俺は間もなく、ミドル級の新たなキングになるんだからよ。

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  WBAスーパーライト級チャンプのアルベルト・プエジョ、WBAスーパーフェザー級王者のヘクターガルシアという同胞チャンプに続きたい。彼らは愛すべき友だ。今やドミニカは、キューバやプエルトリコよりも良いファイターを輩出している。彼ら2人は同じ日に世界タイトルを手にした。ドミニカにとって素晴らしい日になったよ。

 俺もモチベーションが上がり、心が燃え滾っている。彼らの後を追い、世界チャンピオンとなって歴史を作ってみせるぜ。退屈な試合はしない。ノックアウトを飾って、ファンを熱狂させてやるさ」

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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