ソニーの現役人事が語る「本気で向き合ってくれる学生に会いたい」から読み取る本音

ソニーの現役人事が語る本音とは?

3月に入り経団連加盟企業による2020年春卒業の大学生を対象にした採用活動が解禁され、いよいよ20新卒採用が本格的に盛り上がって来た。そして全体の進捗スピードが昨年よりも速いだけではなく「平成最後の就活」はどこか様子が違う。

人気業界だった金融・商社・メーカーがここ数年リストラや業績不振などの影響で学生からの見え方がネガティブに変化しつつあったが、AIなど「テクノロジー×ものづくり」というキーワードによってメーカーへの期待が高まり始めている。

就活生にとってソニーは遠い存在?

そんな中、就活生の間では

「製品が生活に身近すぎて就職先の企業としては見えにくい」

「理系採用が中心の印象」

「真面目で固い、超大企業」など、特に事務系学生にとって気になるけど、ちょっと遠い存在なのがソニーだ。

確かにTechCompanyの中でも「テクノロジーに裏打ちされたクリエイティブエンタテイメントカンパニー」として進化し続けているのがソニーだが、事務系学生の中にはテクノロジー自体が縁遠く、多少分かりにくく感じる人もいるかもしれない。しかし、ソニーの持続的成長を支える人事戦略として技術系だけでなく、事務系やグローバル採用も強化している。

そこでソニー本社を訪ねて新卒採用を担当しているソニー(株) 人事センター採用部の馬さん、野村さんにソニーの採用の実態について話を聞いてみた。

ソニー(株)人事センター採用部 野村 美帆さん
ソニー(株)人事センター採用部 野村 美帆さん

向き合ってくれた学生に手厚いのがソニー

ストレートに就活生からソニーという大企業は「遠い存在」という話をぶつけてみたが、その反応に驚いた。

「私たちはソニーという会社に興味を持ってくれた一人ひとりの学生さんにしっかり向き合いたいと思っています。真剣にソニーに向き合ってくれた学生さんの個性、多様性に合わせて必要な情報を提供したいと思っています。」

「社員同士もお互いの個性を尊重しながら、必要な時には全力で向き合い、助け合う。そして多様な価値観を受け入れて自由に仕事をしています。新卒採用においても学生さんから求められれば全力で情報を提供して可能性を一緒に模索します」

確かに外からソニーという企業を見て来た印象と実際に社員と会って感じる熱さ・自由度、斜に構えていないスタンスにはギャップを感じる。

ソニーの若手社員はどこにいるの!?

ソニーで海外赴任をするのはエンジニアばかり?という質問に対して野村さんが笑顔で答えてくれた。

「事務系・技術系に関わらずこんなに早くに若手を海外に出す会社とは入社するまで気付かなかったです。私は入社2か月で『インドに行って来て』とアサインされ出張しました。社内では若手の海外出張、赴任が当たり前なのです。」

昨年東洋経済が発表した「海外勤務者が多い会社トップ200ランキング」では全体で2位、業種別では1位となっている点についても話を聞いてみた。

「入社して2~3年目あたりから若手が海外に出始めますね。セールス&マーケティング(営業・マーケティング職)をはじめ、現地のビジネスを管理・分析するビジネスマネジメント&ファイナンス(経営管理・財務)や法務、知財、広報、人事など幅広い仕事がありますが、それぞれ海外に出て活躍しています」

早くから若手が海外に出ていくことが「ソニーの若手社員はどこにいるの?」という学生さんの声に繋がっているのだろうか。それに対しても現役人事は語る。

「確かに就活生が一番話を聞きたい若手社員は比較的海外赴任や出張もあるため、なかなか日程が合わないこともあるかもしれません。それくらい若手が海外に出て挑戦しているということですね。」

インターンシップに参加していなくても評価に影響しない?

現役人事の二人に話を聞けば聞くほどソニーという企業の魅力があふれ出る。これまで大学生がイメージしていたソニーとのギャップは大きい。さらにインタビューの中で引き出せた「裏話」がギャップでおもしろい。

インターンシップは採用目的?

採用目的ではないです。学生が企業を選ぶ際にポイントにするであろう事業内容や企業文化、各職種に対する理解を早いタイミングから深められる機会・時間と考えています。私たちは会社が学生さんを選ぶのではなく、会社と学生さんの双方のマッチングが大切だと考えています。

技術系(全71コース、5分類)、事務系(全7コース)に分かれているが、コース別採用の意図は?

「ソニーには『自分のキャリアは自分で築く』というカルチャーがあります。ファーストキャリアもご自身で考え希望された職種で応募していただきたいと思うからです。とは言え、「ソニーには興味があるけどまだ職種を絞り切れていない、職種に関わらず可能性を模索したい」という意志がある学生の希望に応える「WILLコース」もあります。

人事がひとり一人の経歴やポテンシャルを確認してどんな職種に可能性があるのかを一緒に考えていきます。これもソニーが一人ひとりの学生に真剣に向き合いたいと思った結果、時間をかけてもやりたいことです。

私服面接の本当の意図は?

本当に私服で来て大丈夫です。トラップのように感じる学生もいるとは思いますが、普段と違った就活用の髪型や服装でいると緊張したり、本来の自分を出せないのはお互いデメリットと考えています。それであれば本来の自分を表現できる格好で来てほしい。

社員も好きな服装で面接をします。お互い就職面接特有の緊張感なく、リラックスして臨むことが出来ると考えています。

就活生からソニーという大手企業はテレビやオーディオ、カメラなど生活に身近過ぎる製品が多いゆえ、就職する先としては「見えにくい」存在だという声も聞かれたが、今回現役人事にインタビューをする中でここまでギャップが見られた。

就活生は自分の意志で企業理解を深めるためにソニーに近づいてみてはどうだろうか。大きな会社だが、自由で柔軟で会社との距離も適度で若手の価値観がつぶされるどころか、若い時からチャンスを活かせる環境が充分にある。

何より今後のビジネスの広がりに期待も出来ておもしろいフェーズにソニーは位置する。

就活はリアルな情報がカギになる。

周囲や間違った情報に流されずに、自分で確かな情報を掴んで整理して、自分で解を導き出すことに期待したい。

はたらくを楽しもう。